1964年、日活、滝沢英輔監督作品。
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日華事変の中、軍医として戦地に赴いていた大島組二代目、竜次(高橋英樹)は、負傷した親友の清村を輸送中に死なせてしまう。
帰国した竜次は、その足で、清村の父親、清村組の組長、義三郎に息子を死なせてしまった詫びをいいに行くが、その清村組、ちょうど、身内の鈴木という男に、軍から依頼された兵舎建設用の資金を持ち出され、窮地に陥っていた所であった。
竜次は男気を出し、自分が清村組の代理として工事を引き受けると申し出る。
その頃、金を持ち出した鈴木は、工事現場を縄張りに持つ笹塚組に転がり込んでいた。
笹塚組は、竜次たちの工事を妨害しようと、てぐすねひいて現場で待ち受ける事になる。
その笹塚組に身を寄せていた佐原徳三(安部徹)は、何故か、竜次の母親(轟夕起子)の家にも親し気に出入りしており、徳三をかばう母親の態度を竜次はいぶかしく感じはじめる。
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高橋英樹が演ずる大島竜次を主人公にした人気仁侠シリーズの4作目。
竜次が戦地で知り合ったチンピラ虎鮫(桂小金次)と、大島組のとぼけた辰(小池朝雄)の迷コンビが、コメディリリーフとして、また、竜次に思いを寄せる晴子(和泉雅子)、竜次を助ける近藤組の組長の娘として、新人時代の山本陽子などが登場する。
高橋英樹の個性もあるのだろうが、全体的に斬ったはったのイメージではなく、理知的な主人公の、頭脳を使った爽やかな活躍譚となっている。
ヤクザ映画は嫌いという人でも、本作は、さほど抵抗なく観られるのではないかと思う。
