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仮面ライダー対ショッカー

1972年、石森プロ+毎日放送、山田稔監督作品。

一世を風靡したテレビ人気シリーズのオリジナル劇場版ながら、30分程度の小品である。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

1号ライダーと2号ライダーが、各々サイクロンにまたがり、造成地のような場所に登場するオープニングシーン。

地球物理学教室の大道寺博士(伊豆肇)と助手の阿野が、人工重力装置「GX」が完成したと話し合っていると、突然、ドアの下から謎の泡が吹き出し、「GX」の設計図と共に阿野が引き込まれてしまう。

奪ったのは、ショッカーの新幹部、死神博士(天本英世)であった。(下からの無気味なライティング)
「GX」によって地球の地軸を変え、日本を沈没させた後(!)、世界征服を画策していたのである。
しかし、設計図には肝心の部分が抜けている事が判明、悔しがる死神博士。

自動車で移動中の大道寺博士、路上によろめき出て来た阿野の姿を発見、さっそく彼を車に乗せた博士は、阿野に聞かれるまま、肝心の部分を収めた資料は、娘のたまみに預けてあると喋ってしまう。

その途端、ハエ男に変身する阿野。危うし!大道寺博士!
しかし、そのピンチの場にバイクで駆け付けたのは、FBIの滝(千葉治郎)と一文字隼人(佐々木剛)であった!
ショッカーの通信暗号が、FBIによって解読されていたというのだ。

そこへ、出現するサボテグロンとモグラング!

一文字隼人「へ〜んしん!!」「トォー!!」

一方、その頃、たまみちゃんは自宅でお友達と誕生パーティを開いていた。
パパからもらった大きな熊のぬいぐるみを持ち、たまみちゃんがケーキのロウソクを吹き消そうとすると、突如、ケーキが炎上!

アリガバリとドクガンダーが出現し、彼女を連れ去ろうとするが、その時、外で待ち伏せていたのが本郷猛(藤岡弘)!
こちらも「へんし〜ん!」「トォー!!」

そこへ新たに出現したのが、見なれぬ新怪人「日本アルプスに住む人食い山椒魚、ザンジオー!!」

物語後半は、地獄谷での人質交換の場で、28人の再生怪人軍団が一斉に出現する有名なシーンがある。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

この後、本郷猛が他の人間に変身できる能力を披露するシーンや、ショッカーバイク軍団とのバイクアクションなどの見せ場が登場する。

もともと、幼児向けに作られた作品であり、今、この内容を大人が観て、あれこれアラを探すのは不粋というべきであろう。

今でも、本作を観ていた小さな男の子の観客が、地獄谷の怪人総登場にシーンになると、その名前を叫ぶのが凄い!

彼らちびっ子を熱狂させる「何か」が、この作品にはあるのだ。

映画が始まる時と終わった時に、きちんと拍手する坊やの態度は正しく、微笑ましく感じた。