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社長道中記

1961年、東宝、源氏鶏太「随行さん」原作、笠原良三脚本、松林宗恵監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

お手伝いさんが、いまだに火を付けるのを怖がるからと、橋幸男のデビュー曲「潮来の伊太郎」を口ずさみながら、自ら朝食作りに励む太陽食品社長、三沢英之介(森繁久彌)には、妻、福子(久慈あさみ)と、朝からちゃっかり小遣いをせびる大学生の娘幸子(浜美枝)がいた。

会社では、総務部長の倉持(加東大介)が新製品の缶詰め3種類を三沢社長に見せに来る。
マムシの蒲焼き、カエルのヤマト煮、かたつむりのフレンチグラタンという「三すくみ」メニュー。
怖気を奮った三沢社長に変わり、試食を言い付かったのは、真面目一筋、総務部の桑原武(小林桂樹)であった。

何の抵抗も見せず、ペロリと3缶の中身を平らげた桑原であったが、腹の中で「三すくみの忍術合戦」が始まったらしく、調子がおかしくなり、そのまま、幼馴染みで恋人でもある看護婦の松浦敬子(団令子)がいる医務室へ。

一方三沢社長はといえば、倉持を伴い、毎度のごとく、マダム篠原恵美子(淡路恵子)のいる バー「エトワス」で鼻を伸ばしていたが、折悪しく、同じ店に来ていた会長(左卜全)とばったり出会うはめに。

その場で、大阪支店の営業成績が思わしくないからと、三沢社長は会長から大阪出張を命じられてしまう。

かつて、大阪支店長を勤めた事もある三沢は、久々の大阪主張に張り切り、社内医師の山中(十朱久雄)からとっておきの「精力剤」を貰い受ける。
その随行を仰せつかった桑原もまた、枕が変わると眠れないたちという事で、敬子から「睡眠薬」をもらって出発する。(この設定で、大体、後半の展開は見えて来るでしょう)

「こだま」の中では、美人の隣に座った桑原に、席の交代を要求する三沢。
ところが、その美人は、出発前におばあちゃん(飯田蝶子)の席を取ってやっていただけの娘だった。

むくれる三沢がさらに悔しがったのは、変わった桑原の席の隣に、途中から別の美人が乗車して座ってしまった事。
さらなる社長からの席の交代要求に、頑として応じない桑原。
実は、出張の前、桑原は社長婦人の福子から、くれぐれも、主人に女を近付けないでくれと頼まれていたのであった。
面白くない三沢は、車内からマダム恵美子に電話をかけ、大阪へ来るように連絡する。

大阪に到着後、料亭で大阪支店長の土井(三木のり平)と旧交を暖める三沢社長だったが、そこの廊下で、ばったり、先ほど「こだま」の中で出会った美女と再会する。

彼女は実は、三沢社長が古くから懇意にしていた芸者ポン太の妹ひょうたん(新珠三千代)であった。
姉ポン太は芸者を辞めた後、すでに亡くなったという。
さらに、ひょうたんは現在、太陽食品大阪支店の最大のライバル、日の出食品の社長(山茶花究)の愛人でもあるらしい。

後日、白浜温泉に移動した一行は、仏頂面で有名な南海物産社長本田(三橋達也)を、何とか笑わせて取引を成功させようと、お得意の宴会芸を披露する事に…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

桑原の妨害工作によって、なかなか女性との時間が持てない三沢社長、夜、風呂上がりに呼んだ美人女性マッサージ(大阪マッサージのベベと呼ばれているという塩沢トキ)に代わり、又しても桑原の差し金で、元プロレスラーの男性マッサージ師(八波むと志)がやって来て、とんでもないサービスをされるシーン(ベベの方は、代わりに桑原を揉んでやっている)や、宴会の席で、三沢社長自身が思い付いたというテレビCMソング『♪カ〜ンカ〜ン、太陽の〜、缶詰めは〜♪』という珍妙なメロディに合わせ、三沢と桑原と土井の三人が、缶詰めのハリボテを身にまとって踊る姿は抱腹絶倒。


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