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ヒッチコックのファミリープロット

1976年、アルフレッド・ヒッチコック監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

インチキ霊媒師のブランチ・タイラ−(バーバラ・ハリス)は、ある老婦人から、エディ・シュ−ブリッジという男の消息を知りたいと相談を受ける。
妹の息子である、その男に全ての財産を残したいというのであった。

早速、ブランチは、本職は役者だという、怪し気なタクシー運転手の恋人、ジョージ(ブルース・ダーン)に手伝いを頼む。

ジョージは、エディがすでに死亡しているとの噂を聞き、その墓を訪れるが、何故か、彼の墓だけ同時期に死亡した人間とは別に作られており、しかも墓碑も真新しい点に不審を抱く。

一方その頃、別の場所では、誘拐の身代金としてダイヤモンドを要求する犯行が行われていた。

男女二人組の、その誘拐犯の片割れこそ、実は、ブランチたちが探し求めていたエディ(ウィリアム・ディベイン)の現在の姿であったのだ。
エディは、自分の事を探し求めている奇妙な二人組の事を知り、女(カレン・ブラック)と共に警戒する。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

ヒッチコックの遺作に当たる作品だが、さすがに、往年の冴えはなく、全体的に平凡な印象は否めない。

主役ブランチの物おじしない脳天気なキャラクターは、それなりに楽しいが、逆にいえば、そういう安手のキャラクター設定が、ありがちなテレビサスペンスを観ているような感じを抱かせる事も確か。

テレビ版では、ジョージ役のブルース・ダーンの声を、故山田康雄さんがやっているのが、今となっては懐かしく感じられる。

最期のヒッチコック作品だなどと、気負い込んで観さえしなければ、軽いサスペンスものとして、それなりに楽しめないではない。