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暗黒街撃滅命令

1961年、東宝、福田純監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

競輪場の売り上げ金一億円の強奪、さらに警官とその娘の殺害犯を追う保安局の刑事、原田(三橋達也)は、矢坂興業の矢坂(田崎潤)に狙いを付け、彼が経営するキャバレーに風来坊として潜入する。

彼を同類と感じ近付く、組の用心棒、由利(佐藤允)は、子供時代、警官に足を撃たれた暗い過去を持っていた。
キャバレーの踊子、夏美(水野久美)は、そんな由利を愛していた。

一方、キャバレーの受付を担当していた洋子(星由里子)は、原田の服を預かる内に、彼が店を訪れる同僚(中谷一郎)と秘密に連絡している事に気付く。
原田を憎からず感じていた洋子は、秘かに彼の行動に協力しはじめる。

原田は、矢坂のライバルである殿村建設の専務、村田(堺左千夫)に探りを入れるが、ヤク中の彼に逆に殺されそうになる。

ある日、街の新聞売り場のおばさん(千石規子)から原田は声をかけられる。
そのおばさんこそ、かつて、原田を愛した元コールガールで、警官である父親と共に殺された娘でもあった智恵子の母親だったのだ。

人違いだと否定して立ち去る原田。
しかし、その様子を物陰から見ていた人物があった。
夏美である。

その夏美から渡された、智恵子の遺品である壊れたコンパクトを元に、由利は、原田の正体を探りはじめる…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

犯罪サスペンスものであるが、にやけながらも、どこか陰のある用心棒、由利を演じる佐藤允や、霰もないコスチュームでお色気を振りまく水野久美、清純な娘役を演じる初々しい星由里子などを観れるのが楽しい。

中でも、矢坂の腹心である白井を演じている中丸忠雄が、本作でもいつもながらのクセのある悪役振りを披露してくれる。

原田役の三橋達也は、正直、主役としては、今一つ野暮ったさを感じないでもないが…。

ストーリー展開に、さほどの新味はないが、通俗サスペンスとしては、まずまずの出来…といった所だろう。