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大怪獣バラン

1958年、東宝、黒沼健原作、関沢新一脚本、本多猪四郎監督作品。

初代「ゴジラ」が大評判になり、類似企画を海外から要望されて作ったといわれる、1958年度作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼


本来シベリアにしか棲息しないはずなのに、国内で発見された「アカボシウスバシロチョウ」という珍しい蝶を調査に向かった生物学者2人が、不可思議な事故で死亡します。
生物学教室の杉本教授(千田是也)の下で学んでいる尾崎健二(野村浩三)と、兄を事故で失った妹で新聞記者の由利子(園田あゆみ)、カメラマンの堀口らは、事件の真相を確かめに、「日本のチ◯ット(現在では、放送禁止用語のようです)」と呼ばれている、東北の山奥の秘境に向かうのでした。
謎の蝶と野村浩三…、「ウルトラQ」の「変身」を思わせますね。
そこには、「婆羅陀魏山神」という謎の御神体を崇める村人達が住んでいました。
彼らは、東京から来た一行を、山奥に入れようとはしませんでしたが、突然逃げ出した犬を追う形で、山奥に入り込んだ少年ゲンを救うために、一行は祈祷師の忠告を無視し、禁断の地に足を踏み入れます。(この辺は探険もののパターンというか、「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」っぽいかも)
霧の奥に広がる湖から、突如、巨大な生物が!
それは、古生代から生き残っていた「バラノポーダ」だったのです!
怪獣撃退の為、防衛隊も出動してきますが、通常兵器は全くバランの前には歯が立ちません。
作戦中、逃げ遅れてピンチに陥った由利子と健二を救うために、「動物は全て光に敏感(まただ!)」と唱える杉本教授の説に従い、防衛隊は照明弾投下で危機を脱します。(これが、ラストの伏線にもなっている)
その直後、山火事を嫌ったためか、バランの脇下から薄膜状のものが現れ、むささびのように、山から空の彼方に飛び立つのでした…。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼


はっきりいって、ドラマ的に単調で、全体的に大味というしかない作品だと思います。
「急場しのぎのやっつけ仕事」みたいな部分もあったのでしょう。
バラン自体の動きなどは、なかなか迫力があるのですが、正面から見た時、首筋から肩にかけてのラインが、あまりにも人間そのままの造型でちょっと興醒め…かも…。(顔も、恐竜というより、鬼瓦?)
藤村博士役の平田昭彦や、防衛庁の勝本三佐役の土屋嘉男など、お馴染みの顔も登場。


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