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ボルサリーノ2

前作で殺された、ジャン・ポール・ベルモンドの仇討ちをしようと、ドロンが一人、対抗組織に立ち向かうが…。と言うお話。
二大スター共演が、最大の呼び物だった前作に比べ、この作品では、ドロン一人しか登場しないのだから、華やかさには、いくぶん差があるのは致し方ないと言えよう。
しかし、当時の日本では、圧倒的にドロン人気の方が高かったので、ファンにとってはあまり気にならなかったかも知れない。
前半は、敵の罠にはまり、ドロンがアル中にさせられるシーンが見せ場になっている。
伊達さで売っていたギャングが、ボロボロの姿で町をうろつく様は、当時のドロンとしても、役者冥利に尽きる熱演だったのだろう。
後半は、町から姿を消していた敗北者ドロンが、またまた、軽快なテーマ曲によって、新しい仲間と共にマルセイユの街に戻ってきて、凄まじい復讐劇を繰り広げる。
話は前作に比べ、いくぶん単調であるとは言え、単純な故に、肩の凝らない娯楽作としては気楽に楽しむ事ができる…とも言える。
絶頂期のドロンの大芝居が、存分に堪能出来る事は間違いない。
ドロンファン、ギャング映画ファンには、必見の作品。