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アンドロメダ…

「ジュラシック・パーク」や「ER」でお馴染みの、超人気作家マイケル・クライトンの初期の傑作SF「アンドロメダ病原体」が原作。
特撮は、「2001年 宇宙の旅」や「未知との遭遇」「スタートレック ザ モ−ション ピクチュア(この作品と同じ、ロバート・ワイズ監督)」「ブレードランナー」などでお馴染みのダグラス・トランブル他が担当している。
地下基地内でのディスプレイ表示には、当時の実際のコンピューター画像(整数演算表示)の他に、多数の信じられないようなビジュアルが登場している。
どう観ても、3DCGにしか見えない画像(当時は、いわゆるCGはまだなかったはずなのに…)や、顕微鏡画像など、本物か?と疑いたくなるようなリアルな表現(本物のマジックハンドも登場!)が、物語の緊迫感を高めている。
女性科学者が、赤いランプを見つめている内に、心臓発作を起こすシーンなど、近年の「ポケモンショック」を連想させる症例を、当時いち早く取り入れている所なども興味深い。
謎の事件を、科学的に考察していき、合理的に解決する…、まさに「ハードSF」を、見事に映像化し得た希有な例だと思う。
これぞ「SF映画」の傑作である!