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1941

ジョン・ベルーシの遺作でもある。
「ジョーズ」(1975)「未知との遭遇」(1977)の成功で、若き天才の名を欲しいままにし、キャリアの階段を順調に駆け登っていたスピルバーグが、膨大な予算をかけて野心満々に作り上げたドタバタコメディの大作。
世界中が公開を期待していたが、結果は観るも無惨な失敗作となった。
パール・ハ−バ−攻撃の後、日本の襲来に怯える、アメリカ西海岸地区の人々のパニック振りを大袈裟に描いている。
日本からは三船敏郎が参加、その前に「スタ−・ウォーズ」のオビワン役をオファーされていたにもかかわらず断わった経緯があり、今回は成功間違いなしと踏んで出演したのだろうが、結果はさらに裏目に出てしまった。
生真面目な潜水艦長役だったが、面白くもおかしくもなく、キャリアに泥を塗っただけだったような気がする。
物量作戦のドタバタも時代にそぐわず、おふざけが空回りするだけで終わったような内容だった。
それでも、操演で動かされた戦闘機のミニチュアアクションシーンなど、見所もないではない。
スピルバーグも、若さゆえの思い込みで、一人相撲をとってしまった…作品、と言えるだろう。