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フランケンシュタインの怪獣
サンダ対ガイラ

1966年、東宝、馬淵薫脚本、本多猪四郎脚本+監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

嵐の海。

第三海神丸の操舵室で舵輪を回していた亀田三郎(山本廉)は、いつの間にか、ドアの隙間から入り込んで来た巨大な蛸の足に絡まれ助けを呼ぶが、誰も応えてくれない。

しかし、その直後、身体を締め付けていた蛸の足が力を緩め、ドアから引き上げて行く。

安堵した亀田だったが、なぜ、大蛸が足を引っ込めたのか原因を確かめたくなり、窓から外を眺めると、そこには、見た事もない巨大な怪物と大蛸が戦う姿があった。

蛸を退けたその巨大怪物は、第三海神丸に乗りかかり沈没させる。

その後、唯一の生存者として発見、入院させられた亀田は「面会謝絶」となるが、横須賀海上保安庁の平井(田島義文)がやって来て、どうしても面会したいと看護婦に申し出る。

ベッドに横たわっていた亀田は、平井を前にして「フランケンシュタイン…」と謎の言葉を発するだけだった。

第三海神丸の乗組員は5名いたはずなのに、残りの4名の消息は全く掴めなかった。

水深100程の場所だったのにと不思議がる、保安庁の調査団。

沈没した第三海神丸を調べていた潜水班が、船体に引っかかっていた洋服の一部と思しき布切れを見つけただけだった。

平井は、なぜ、こんな岬が近い水域に、あんな嵐の晩、船が近づいていたのかを怪しむ。

密輸を疑っていたのである。

さらに、再び病院を訪れた平井に亀田は「沈没した舟から泳いで逃げていた仲間四人が、全員、怪物に捕らえられ、食べられてしまった」と信じかねる説明をしたので、平井は全く信用できなかった。

それでも亀田は「嘘を言うんだったら、もっと本当らしい事考えるよ」と必死に訴える。

海上保安庁に戻って来た平井は、沈没した船と海岸の中間地点で見つかったと云う、大量の衣服の残骸を見て愕然としてしまう。

それは、ちょうど4人分の衣服だったからだ。

海上保安庁は、ただちに京都の研究所にいるスチュワート博士(ラス・タンブリン、声-睦五郎)に電話を入れる。

電話を受けたのは、助手の戸川アケミ(水野久美)だった。

電話を替わったスチュワート博士は、漁船を襲ったのがフランケンシュタインである可能性はないと否定する。

そこに、間宮研究員(佐原健二)が、新聞記者たちを引き連れてやって来る。

岬の事件とフランケンシュタインの関連を疑っている記者たちを前に、子供時代のフランケンシュタイン(小宮康弘)を育てていたアケミは、あのフランケンシュタインが人を食べるような怪物になる訳がないと、昔を思い出しながら訴える。

スチュワート博士も又、人間の方の扱いに問題があったと、フランケンシュタインをかばう発言をする。

スチュワート博士は、山で発見されたと云う巨大な謎の足跡の写真を見せ、自分とアケミはこちらの調査に行くと言い出したので、横須賀へは間宮が向かう事にする。

その頃、浦賀水道で操業していた漁船の乗組員(沢村いき雄)が、何かに船が引っかかったので下を覗き込むと、水面下に潜んでいた怪物の巨大な顔があり、その怪物に引きづり込まれてしまう事件が発生、新聞で大きく報道される。

さらに、三浦海岸で地引き網を引いていた漁民たちは、思わぬ怪力で網を引っ張られ、それが怪物が引っかかっていたと云う事実を目撃して大騒ぎとなる。

海岸付近を調査していた間宮は、引き上げられていた漁船の一角に引っかかっていた藻のようなものを発見採集する。

それは、海中生物の身体を包む粘膜だと思われた。

一方、足跡の発見者である二名の木こり(広瀬正一)に案内され、山を登っていたスチュワート博士とアケミは、山頂の残雪部分の中に続く巨大な足跡をはっきり確認していた。

東都大学原始生物化学研究所で、採集した藻のようなものを喜田教授(中村伸郎)に調べてもらった間宮は、それがまさしく、フランケンシュタインの細胞であった事を確認する。

その頃、一機の旅客機が羽田空港に接近していた。

その羽田空港の海から、突如怪物が出現して、ターミナルビルの方に近づいて来る。

逃げ惑う客や従業員たち。

管制官は「緊急事態発生!着陸不能!」のアナウンスを接近しつつある旅客機に通達する。

建物に近づいた怪物は、逃げ遅れた女性従業員を窓を破って掴むと、むしゃむしゃと食べて、服だけを吐き出す。

その時、それまで曇っていた雲間から太陽が顔をのぞかせたので、それに気づいた怪物は、何故か慌てたように海に駈け戻って行くのだった。

山から戻っていたスチュワート博士とアケミは、羽田の現れたフランケンシュタインについて記者たちの質問攻めにあっていた。

フランケンシュタインは無害だと云う博士の前言を責める内容がほとんどだった。

しかし、二人は、すぐさま東京に向かわなくてはならなかった。

東京へ向かう新幹線の車中、スチュワート博士は、羽田に現れた怪物は、山のフランケンシュタインではないかも知れないと呟く。

東京の防衛庁に到着した二人と喜田教授に、出迎えた橋本陸将補は、東京湾に放電すると作戦を教える。

同じく、三人を出迎えた間宮は、羽田に現れた怪物は、強い光線に弱いと伝えるのだった。

スチュワート博士とアケミは、都内のホテルの落ち着く。

その頃、とあるビルの屋上のビアホールでは、外国人女性歌手が唄を披露していた。

やがて、ムードを出す為に、提灯のあかりを消し、女性歌手のステージだけにスポットライトが当り始めるが、その時、彼女の背後に巨大な怪物の顔が出現、逃げ惑う客の中、怪物は怯える女性歌手を掴み上げる。

支配人が提灯のあかりをつけさせると、怪物は驚いて女性歌手を手放し逃げ去ってしまう。

ベッドで寝ていたスチュワート博士は、表から聞こえて来るサイレン音で目覚め、近くのラジオをつけると、アナウンサーが怪物は光や炎を嫌うと注意を喚起していた。

そこに、異変を察知したアケミもやって来る。

橋本陸将補は、怪物撃滅の為出撃し、今後の司令は移動司令室から出す事と指示する。

自衛隊の新兵器メーサー車も出動していた。

怪物が向かった境川上流の農家は、焚き火をあちこちに焚き、人間たちは全員避難していた。

農村部に来た怪物は、豚舎の豚を狙って近づくが、待ち構えていた自衛隊がライトを照射したので逃げ出す。

防衛庁から移動司令室へじゃ、東京、神奈川全地区での避難が完了した報告が入る。

橋本陸将補は「L作戦開始」と命ずる。

第三中隊のヘリが、現場付近に接近し、豊田部隊と合流。

「攻撃開始!」の司令と共に、怪物に対する機銃掃射や戦車の砲撃が開始されるが、怒った怪物は、居並ぶ戦車を手づかみすると、それを近くの民家にぶつけて行く。

それを知った橋本陸将補は、先走った攻撃を直ちに中止するように命ずる。

防衛庁の方には、スチュワート博士、アケミ、喜田教授、間宮らが駆けつけていた。

山間部にいる

自衛隊員たちは、放電装置を設置していた。

怪物は川で水を浴びていた。その後、怪物は県道4号線を北上。

メーサー車が、現場に到着する。

橋本陸将補は、怪物の場所確認のため、上空を飛ばしていたヘリに、怪物の上でホバリングするよう命ずる。

しかし、それをうるさがった怪物が、上空のヘリを三機とも掴んで落としてしまう。

自衛隊は、ただちにレーザー装置並びにメーサー車で攻撃を仕掛ける。

殺人光線は、木の間を逃げる怪物に襲いかかる。

川に逃げ込んだ怪物だったが、その川には放電装置が仕掛けてあり、伝奇攻撃を受けた怪物は苦しむ。

その時、どこからともなく、もう一匹の怪物が出現し、川で倒れていた怪物の側に近づくと、自衛隊に向かって、「止めろ!」と言う風に手を降る。

その後、新たな怪物は川の怪物を連れて、森の奥に逃げ去ってしまう。

防衛庁には、より巨大なフランケンシュタインが出現した事が報告される。

防衛庁長官よりの通達で、「海のフランケンシュタインをガイラ、山のフランケンシュタインをサンダと呼称する」事になる。

スチュワート博士、間宮、アケミの三人は、二匹の怪物が逃げ込んだ山に入り込み、倒れた木々の間を観察していたが、アケミが樹木に引っかかった表皮を発見する。

そこに、自衛隊員たちもやって来たので、ガイラは水なしでは生きられないと助言する。

その頃、山奥の湖では、サンダが焼けただれたガイラの身体に水をかけて冷やしてやっていた。

そこに、自衛隊のヘリが接近して来たので、ガイラは湖に潜り、サンダは森の木々の間に身を隠す。

研究所に戻ったスチュワート博士は、山で採取した細胞と海で見つかった細胞を比較した結果、両方のフランケンシュタインは兄弟のようなものだと結論づける。

その結果には、喜田教授も驚く。

琵琶湖で発見されたフランケンシュタインは、湖底の岩などで表皮がはがれた可能性があり、それが海に流れてガイラに成長したのだろうと云う推論だった。

アケミは、分身ですねと納得する。

それを聞いていた間宮は、爆撃で怪物の身体が分裂すると、無数のフランケンシュタインが出現する可能性がある事を指摘する。

防衛庁では、その報告を聞き、ナパームで焼く事を決意する。

警戒態勢が続く中、それでも若者たちは、山にハイキングに来ていた。調査に来ていたスチュワート博士とアケミも、そんな若者たちを責められなかった。

いつしかピクニック気分になっていたのだ。

そんな山は、霧が濃くなって行く。

やがて、若者たちの前に巨大な影が出現する。

ガイラだった。

若者たちは慌ててもと来た道を逃げ帰り、その一団と遭遇したスチュワート博士とアケミも又、道を戻ろうとしかけるが、その時、アケミが足を踏み外し、崖下に墜落。

スチュワート博士が覗き込むと、アケミは途中の木に必死にしがみついていた。

スチュワート博士が、救助しようと崖を降りるが、その時、もう一人の救援者があった。

サンダだった。

崖を降りていたサンダは、落下して来た大きな岩に左足を直撃され、そのまま谷川に墜落する。

その直後、力つきたアケミも、木から手を離し落下するが、川の中で振り返ったサンダが素早く手を伸ばし、アケミの身体を受け止めた後、崖の途中まで降りていたスチュワート博士の近くに置く。

遠ざかって行くサンダを見ながら、アケミは「覚えていてくれたのね…、待って!」と叫ぶが、スチュワート博士がその身体をきつく抱きとめるのだった。

その後、先ほどまで恋人同士が乗っていたはずのボートが、無人となって湖に浮かんでいるのが発見される。

移動司令室に戻って来たアケミは、「サンダは自分の事を覚えていたので、ボートを襲撃したのはサンダではない」と力説するが、橋本陸将補は湖に放電をし、森にはナパームを落とすと決意する。

その頃、崖に寝そべっていたガイラの元に戻って来たサンダは、ガイラの足下に散らかっていた人間の服の残骸を見て、ガイラが何をやったのか悟ると、怒りに駆られ、側にあった木を引き抜くと、それでガイラの身体を叩き始める。

ガイラは、それを嫌って逃げ出したので、サンダは、不自由な左足を引きずりながら追いかける。

ガイラは、国道130号線を南下していた。

もはや、松明の炎も、住宅から漏れる明かりも怖がっていないようだった。

そうした報告を聞いたスチュワート博士は、ガイラはきっと海に戻るのだろうと予測する。

その言葉通り、ガイラは、海岸線にたどり着くと、海に入って行く。

防衛会議が行われ、出席したスチュワート博士は、サンダは人間に危害を加えないと力説する。

しかし、橋本陸将補は、その意見に反対する。

スチュワート博士は、さらに、攻撃をしたら、フランケンシュタインの身体が分裂する危険性を説き、何とか、サンダだけでも飼育すべきだと主張する。

そうしたスチュワート博士の発言を聞いていた喜田教授は、飼育出来るのなら、国連に働きかけ、カナダやシベリアなど、サンダの生育に向いた地域に移転させられるのではないかと助言する。

ホテルに戻ったスチュワート博士に、アケミは、一方は海、一方は山と、フランケンシュタインが分かれたのはなぜでしょう?と聞いていたが、その時、外からサイレン音が響いて来る。

窓のカーテンを開けると、外のビル群はすぐに、あかりを転倒し始める。

スチュワート博士はすぐに、防衛庁に残っていた間宮に電話を入れ、ガイラはあかりがある所に食い物がある事を思っている。至急、電気を消すよう司令を出して欲しいと伝える。

直ちに、町中に電気を消すよう指示が出る。

道路に渋滞した車に乗った運転手たちも、ただちに地下街への退避を命じられる。

買ったばかり新車に彼女を乗せ、たまたま通りかかった若者(西條康彦)は、警官に車を捨てて逃げるよう命じられ頭に来るのだった。

防衛庁にいた間宮は、海からガイラに光を当てたらと提案するが、効果の程は定かではなかった。

風間二佐(桐野洋雄)がサンダが町にやって来た事を電話連絡で受ける。

間宮からその連絡を受けたアケミは、サンダを山に返すんですと言い、ホテルの部屋を飛び出す。

それを追いかけるスチュワート博士は、外でアケミを掴まえ、自分も付いて行くと約束して、でも、今、サンダは興奮状態だと説得する。

そんな二人の元に、自動車を踏みつぶしながらガイラが海方向から接近する。

二人は、取りあえず、地下街へと逃げる。

アケミは、別の出口付近で見えた巨大な足をサンダだと思い、階段を上りかけるが、伸びて彼女を掴んだ手は、ガイラのものだった。

その時、サンダが到着したので、気づいたガイラは、握っていたアケミを階段上に落とす。

すぐさま駆け寄るスチュワート博士。

アケミを抱き上げたスチュワート博士を発見した自衛隊員たちは、すぐさま衛生兵を呼び寄せる。

サンダはガイラに、止めろと云う風に身振りで示すが、ガイラは言う事を聞かず、サンダにつかみ掛かって来る。

かくして、ビル街を破壊しながら、二匹のフランケンシュタインの戦いが始まる。

アケミはようやく気づいていた。

それを見たスチュワート博士は、「危うく、私の大切な人をなくす所だった。やっぱり、サンダはガイラと戦う為にやって来たんですよ」と優しく言葉をかけ、すぐに防衛庁の橋本陸将補に「サンダにチャンスをくれ」と電話を入れる。

しかし、すでに時は遅かった。

11時、橋本陸将補は攻撃のスイッチを押す。

戦車隊の攻撃が二匹のフランケンシュタインに対し始まる。

アケミは、地下鉄の車両の座席に寝かされていたが、サンダの事を案じていた。

二匹は、海岸近くの倉庫で戦っていた。

そこに接近したメーサー車が、二匹に光線を浴びせかける。

二匹は組み合ったまま、東京湾に落ちる。

ガイラは、停泊中だった船を持ち上げサンダ目がけて投げつける。

サンダも又、水中に潜ったガイラ目がけ、船を突き刺す。

アケミは病院に移送される。

一緒に付き添って来たスチュワート博士は、今、ヘリで二匹を捜しているが、どうやら外海へ向かっているようだと教える。

その言葉通り、外海で戦っていた二匹を発見した自衛隊のヘリは、爆弾を投下するが、その直後、近くの海域で、突如海底火山が爆発する。

病院にやって来た間宮がその事を報告し、サンダもガイラもダメでしょうと言う。

スチュワート博士が「確認しましたか?」と念を押すと、間宮は「ヘリも近づけないくらい、すごい熱線です」と応えるのだった。

海底では、二匹のフランケンシュタインを飲み込むように、海底火山が爆発を繰り返していた。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

怪獣映画の元祖とも言うべき「キング・コング」を作ったウィリス・オブライエンは、晩年「キングコング対フランケンシュタイン」と云う企画を考え、何とかアメリカの映画会社に売り込もうとしていたが果たせず、そのアイデアを仲介したプロデューサーの手によって、その企画は日本の東宝に持ち込まれる。

この企画が「キングコング対ゴジラ」(1962)になるのである。

「キングコング対フランケンシュタイン」のアイデアは、東宝にもう一つの企画を生み出させる。

「フランケンシュタイン対ゴジラ」のアイデアである。

まずは、アメリカ側から「フランケンシュタイン対ガス人間」のアイデアが提示されるが、これは、等身大のフランケンシュタインが登場する「ガス人間第一号」の続編であり、アメリカ側の意向に添わなかったので一旦棚上げになる。

その後、今度は、ベネディクト・プロ社と言うアメリカの会社から東宝へ「フランケンシュタイン対デビルフィッシュ(大蛸)」の企画が持ち込まれる。

これを日本で具体化したのが前述の「フランケンシュタイン対ゴジラ」の検討用台本だったのだが、これ又、ベネディクト・プロ社の意に添わず、ゴジラに変わる新怪獣と戦わせて欲しいと云う要望に応え完成したのが「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」(1965)

本作は、その「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」の続編的内容になっている。

この作品も、元々、アメリカへの輸出を前提として作られたものなので、「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」ほどの深いテーマ性はないが冒頭から見せ場の連続、怪奇色もSF性も怪獣プロレス要素も、まんべんなく織り込まれた、理屈抜きに楽しめるサービス精神満点の娯楽作品に仕上がっている。

悪いフランケンシュタインと、良いフランケンシュタインを、はっきり区別して登場させたために、両者の戦いに、観客は「迷い」や「矛盾」を感じないで素直に観る事ができるのが、本作の最大の特長であろう。

前作でのフランケンシュタインは、人間にメイクを施したものだったが、本作のそれは、完全な着ぐるみになっており、その作り物感が興醒めさせる部分もあるが、何よりその大きさの設定がリアルで、ミニチュアのスケール感の迫力も手伝って、破壊シーンは十分に見ごたえがある。

水野久美の妖艶な演技も、公開当時の子供達の心に焼き付いた事は言うまでもない。
平成ガメラシリーズの、一つの「お手本」になっている事は有名である。

冒頭の横須賀海上保安庁の職員として、ウルトラマンの着ぐるみ役者としても有名な古谷敏、クライマックスの都会の渋滞の車に乗った若者として「ウルトラQ」の一平こと西條康彦がちらり出演しているのも、マニアなら見落とせない所だろう。