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ロマンシングストーン
秘宝の谷

監督のロバート・ゼメキスは、「バック・トゥ・ザ・フユーチャー」の前年に発表したこの作品あたりから、一部の映画ファンに、優れた娯楽映画作家として注目され始めた。
ロマンス小説で成功した女流作家が、行方不明になった姉を捜しに南米コロンビアに出かけるが、怪し気な連中に出会ったり、数々のとんでもない冒険に巻き込まれ…というお話。
インディシリーズのように、SFX満載の大作ではなく、こじんまりとした冒険ものだが、アイデアとテンポが冴え、最後まで飽きる事なく見せる監督の技量は素晴らしい。
小悪党役で登場するダニ−・デビートや、主役ジョーンを助けるマイケル・ダグラスが生き生きとした演技を見せ、全体を小気味良い娯楽作にしている。
良質の冒険活劇と言えよう。
監督が代わった、シリーズ二作目の「ナイルの宝石」と観比べてみると、いかにこの作品がうまく作られているか分かる。