TOP

映画評index

サイドバー

ロケッティア

最近注目株の、ジョー・ジョンストン監督作品。
古き良き時代の、空想科学コミックを原作にした冒険活劇。
飛行機乗りの主役青年が、謎のロケット装置を背中にしょって、空を飛ぶ能力を得るのだが、ナチスもその装置を狙っていた…と言うお話。
大作と言うよりは、全体的にこじんまりとした印象なのだが、それなりに楽しめる作りになっている。
ヒロインを演じる、ジェニファー・コネリーも愛らしいし、何よりも、敵役を演じるティモシー・ダルトンが、「悪漢紳士」のような懐かしいイメージで登場し、伸び伸びと演じているのが嬉しい。
SFXも手堅く仕上げられているし、何より劇中にインサートされる「ナチスのプロパガンダアニメ」が、見事にそれらしく作られており、アニメマニアもニヤリとする事請け合いである。
このアニメを観るためだけに、この作品を見直しても良いくらいだ。
懐かしき飛行船をはじめ、当時の風俗再現なども作品の雰囲気を盛り上げており、上品なアクション活劇にまとめあげられている。