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禁断の惑星

地球人が乗る、円盤型の宇宙船がある惑星に到着すると、そこには消息を絶った、かつての調査隊の博士とその美しい娘が、ロビーというロボットと共に生活していた。
その惑星には、かつて、高度な文明を持った種族が反映していたらしいのだが…。
謎めいた過去の文明の解明が、後半のサスペンスになっていくのだが、前半は、当時としては新奇なSF的ビジュアルのオンパレードで、観る者を楽しませてくれる。
「ウルトラマン」の科学特捜隊のヒントになったと思われる、独特のデザインのユニフォームを着た、若き日のレスリー・ニ−ルセン!(今や、白髪姿でおバカ映画の常連)、ミニスカートがキュートなヒロイン!(TVの「ハニ−におまかせ」のヒロインでもある)
そして、魅力溢れる造型のロビー・ロボット!…と、とにかくアイデア満載のサービスは、素晴らしいとしか言い様がない。
知能を計る機械…というアイデアも秀逸で、それが生み出してしまう、有名な「イドの怪物」も斬新である。
単なる、冒険活劇に終わらず、人間の潜在意識や、欲望と言ったものなどについて深く考えさせるテーマも秘めていて、そうした意味からも、SFの古典の名に恥じない名作だと感じる。