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続・猿の惑星

前作の大ヒットを受け作られた続編。
当時のハリウッドでは、昨今のように、映画の続編やシリーズ化はまだ珍しかった頃である。
この作品も、前作に劣らず大ヒットした記憶がある。
行方不明になったテイラ−を捜しに、新しいメンバーが、またまた猿の惑星に到着する。
彼らはテイラ−の足跡を辿る内に、地底に埋もれたニューヨークに到達するのだが、そこには何と人間が生き残っていた…。
地底に存在したニューヨークの廃虚のシーンが見事である。
一見、普通の人間に見えた集団が、マスクを取ると…と言うシーンも衝撃的だし、彼らミュータントが、地球を一発で破壊できるコバルト爆弾を「神」と崇めている設定にも、サスペンスとインパクトを感じる。
何とか前作を凌ぐ作品にしようと、周到にアイデアが練られた事をうかがわせる。
結果から言えば、前作の衝撃のラストには及ばなかったが、それなりに楽しめる趣向は存分に用意されている…と言えよう。
続編としては、まずまずの出来の作品だと思う。