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ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ
 光の星の戦士たち

平成ウルトラマンを主役とした、オリジナル劇場版第一弾。
宇宙から飛来した怪獣ゲランダとの戦いで、ダイナは、必殺技のソルジェント光線が相手に効かない事に愕然とする。
そこへ現れたのは、TPCが極秘に開発していた、新造戦艦プロメテウスの姿であった。
やがて、地球上はモネラ星人の攻撃にあうのだが…。
主役アスカが、ウルトラマンとしての実力に自信を失う所から、徐々に回りの仲間に励まされ、復活を遂げるまでの成長物語になっている。
特撮と本編を、同じ監督が担当している利点が生きていて、なかなかテンポ良く、物語の進行に感情移入していく事ができる。
ミニチュアなどの伝統的な技法と、デジタルの新しい効果を巧みに織りまぜ、低予算ながら、それなりに見ごたえのある画面作りに成功していると言えよう。
特に後半の、モネラ星人による地球最終攻撃のシーンでは、意表を付く演出で、小気味良いスペクタクル感を味わわせてくれる。
元GUTSの隊員たちもサービスで顔をそろえ、平成シリーズのファンには嬉しい贈り物になっている。
新しい世代による、新しいウルトラマン像の開拓精神に注目したい。
なかなかの秀作だと思える。