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空飛ぶゆうれい船

1969年、東映動画作品。
石森章太郎原作。
宮崎駿参加作品でもある。
同年公開の「長靴をはいた猫」が、ディズニー系統の動物ファンタジーであるのに対し、こちらは、TVアニメに近いタッチの通俗怪奇冒険活劇になっている。
主役隼人と父親は、偶然事故にあった黒潮会長夫婦を助ける。
ところが、その黒潮会長には、骸骨マスクの無気味な船長の影が付きまとっていた。
やがて、町中に突如出現した巨大ロボット「ゴーレム」の破壊活動の犠牲で、一挙に両親を亡くした隼人は、黒潮会長の思わぬ裏の姿を知る事になっていく…。
前半は「怪奇サスペンスタッチ」で、それなりに引き込まれる要素もあるが、途中、事件の謎ときが終わった辺りから、やや展開が単調になっていき、後半のアクションは大味…と言わざるを得ない。
この時期から始まった「TVアニメ調」の画風が、やはり、今観ても荒っぽく感じるのは確かで、相当短時間で仕上げられた仕事である事をうかがわせる。
宮崎駿が担当したとして、一部マニアの評価が高い「ゴーレム出現」のシーンも、今改めてスクリーンで観る限り、さほどの事はない…と言わざるを得ない。
「ボア」の正体、その「ボア」のさらに背後にいる存在など、含みを残した問題意識は、この作品をカルト化させるに十分な要素かも知れないが、一作品として評価をする限り、「意欲に技術が伴っていない」部分を指摘するしかないだろう。
きっちり時間をかけて、リメイクするのに相応しい内容かも知れない。
後年の「宇宙戦艦ヤマト」や「仮面ライダー」などの作品に与えた影響は大きいようにも思えるが…。
怪奇・SFなどのジャンル系アニメに興味のある人にとっては、一度観ておく価値はある作品だろう。 


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