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バーバレラ

後に社会派女優となった感のあるジェーン・フォンダが、初々しいお色気を振りまく、コミック原作のスペース・ファンタジー。
タイトルバックから、いきなり、無重力空間で宇宙服を脱ぐ、バーバレラのエロティックなシーンが楽しめる。
しかし内容は、アメリカン・コミックタッチではなく、フランスのアートコミック感覚溢れるもので、どちらかと言うと、アクションよりも凝った美術セットなどを楽しむ感覚的な世界になっている。
お色気描写も、今観ると、どうと言う事はない穏やかなもので、物語のテンポもひと昔前のものであるだけに、今風のアクションSFなどを期待して観ると少々退屈かも知れない。
若い頃のみずみずしいジェーン・フォンダと、ファンタスティックなアート感覚を楽しみたい人には、又とない作品であろう。
リメイク版「キングコング」などの大作志向で知られる、ディノ・デ・ラウレンティス製作。