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座頭市 地獄旅

1965年、大映京都、伊藤大輔脚本、三隅研次監督作品。

勝新太郎主演でお馴染みの「座頭市」シリーズ第12作。
タイトルバックから、懐かしい雰囲気が漂ってくるのは、音楽を当時の東宝特撮作品などでお馴染みの、伊福部昭が担当しているため。
市の腕を見抜き、道中、仲良くなる、将棋好きの浪人を成田三樹夫が演じている。
とにかく、全編、脚本が巧みで、見せ場の連続になっている。
ある時はユーモラスに、ある時は、サスペンスフルに、そしてある時はホロリ…とさせるように、その緩急の付け方が見事というしかない。
当時の、大映時代劇の水準の高さを伺い知る事のできる佳作の一本である。