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サンダーバード

1966年、イギリス映画。

テレビで人気を博したスーパーマリオネーション作品の映画化。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

火星探査船ゼロX号が、第一主翼、第二主翼、頭部操縦席、それをカバーするノーズコーン部分と組み立てられていき水平発進するが、機械部にひそんでいたフックの足が部品に挟まり、ゼロX号は操縦不能になってしまう。

ゼロX号は海に墜落、搭乗員達は脱出カプセルによって一応助かるのだが、計画が頓挫した火星探検委員会は後日、次なるゼロX号発射計画を討議する。

しかし、委員の一人によって、自分達だけでは完全な安全体制は望めない。
サンダーバードの協力を要請すべきだという提案がある。

救助活動以外の出動はしない国際救助隊だったが、特例として出動する事になる。

イギリスのレディ・ペネロープにも連絡が取られ、彼女はユニヴァーサル未来新聞の記者に化け、搭乗員達にインタビューする機会を利用、位置確認用バッジを付けさせる事に成功する。

ゼロX2号発射当日、スーパーロールスロイスに乗っていたペネロープは、搭乗員の一人、グラント博士のバッジが反応しない事を発見、移動指令室担当のスコットは、宇宙船に乗り込んでいたグラント博士がフックの変装であった事を見抜く。

その場を逃亡したフックであったが、湖でボートに乗り換え、さらに某国の軍事ヘリに乗り換えた所を、水上モードで追跡していたペネロープのスーパーロイスに追跡され、パーカーによって撃墜されてしまう。

無事、火星へ到着したゼロX2号、しかし、探検車で移動中、不思議な岩を発見、見本採取の為、一個を破壊してみると、その中から、岩蛇が現れ、口から火球を発射、探検車はピンチに陥る。

何とか、軌道上の本体とランデブーに成功したゼロX2号は、順調に地球への帰路をたどるが、大気圏に突入後、2号主翼合体の際、コントロールに不具合が発生、墜落の危機を迎える。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

さっそくサンダーバード出動…となるのだが、いつもは活躍の場が少ない、末っ子のアランが活躍する見せ場が用意されている。

本編での見せ場は、ゼロX護衛の任務の後、スコットやバージルたちがペネロープに誘われ、スウィンギングスターなるナイトクラブに遊びにいった事を知らされたアランが、ふて寝して夢を見るシーン。

自分も憧れのペネロープに誘われ、空飛ぶスーパーロイスに乗り、宇宙空間に浮かぶスウィンギングスターを訪れ、そこでシャドウズやクリフ・リチャードが歌う「SHOOTING STAR」という曲を聞くという幻想シーンが楽しい。

全体としては、冗漫な印象で、盛り上がりにも欠ける仕上がりになっているが、あくまでもテレビ版の番外編、サービス版として楽しむのが良いだろう。

エンディングは、実写の鼓笛隊がサンダーバードのテーマソングを演奏しながら「THE END」の人文字を形作る…という洒落たもの。

60年代のイギリスらしいセンスが光る。