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ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣

「決戦!南海の大決戦 ゲゾラ・ガニメ・カメーバ」(1970)です。
この作品、円谷英二亡き後、お馴染みのスタッフ&キャストが結集して作られた、オリジナル怪獣もの…なんですが、あまり有名ではないような…?
木星探査船ヘリオス7号は、宇宙空間で突然、謎の光体に包まれ、地球へと逆戻りしてしまう。
一方、怪物伝説が残る神秘の島、セルジオ島へ、カメラマン工藤(久保明)、生物学者宮博士(土屋嘉男)、謎の男、小畑誠(佐原健二)ら日本人グループが乗り込むと、そこは怪獣の島と化していた…。
小川英氏の脚本は、怪獣ものの定石通りに書かれており、人間対怪獣の戦いが、かなり真面目に描かれているのですが、島内だけが舞台という事もあってか、今一つ盛り上がりません。
登場する怪獣たちも各々、凝ったギミックが仕掛けられており、それなりに面白いデザインなのですが、こちらも何故か魅了に乏しいですし…。
光の粒子体のようなエイリアンが、動物や人間に寄生し…というアイデアは、最近の「ウルトラマンコスモス」のカオスヘッダーの元アイデアのようにも感じられますし、特撮も当時としては、それなりに良く出来ているのに、何故か、記憶に残り難い内容なんですね。
ウルトラセブン「アンドロイド0指令」でお馴染みの小林夕岐子が、「怪獣総進撃」(1968)に次いで出演しています。