TOP

映画評index

 

 

 

サイドバー

美女と液体人間

1958年、東宝作品。「変身人間もの」シリーズの一本。


ある雨の日、麻薬の入った鞄を盗み出したギャングの三崎は、仲間の内田(佐藤允)が乗る車の前から、突如姿を消してしまう。


情婦の新井千賀子(白川由美)に必ず三崎が接近するとにらんだ警察とギャングたちは、何とか彼女から事情を聞き出そうとするが…。


生物科学者役の佐原健二をはじめ、特撮映画でお馴染みの役者たちが多数出演している、怪奇ミステリー。


「マリ−セレスト号」を連想させるような「幽霊船」のシーンなど、ホラーテイスト溢れる名場面もあるが、全体としてやや冗漫な展開になっているのが少し残念。


液体人間自体の恐怖感も、現在の目で観るとやや弱い…といわざるを得ない。


それでも、後半の大掛かりな住民の避難シーン、液体人間を撃退するための「火炎作戦」の特撮シーンは見事である。