2001年5月

ムスカリ 2001.5.7  ムスカリ

球根の花はあまり好きじゃないけど、
この花には初めから、なぜか惹かれた。
異国の妖しい貴婦人のようなその名も、
鮮やかなラピスラズリのようなその青も。

凛として。しんとして。
もの言わず、惹きつける。

深く吸いこまれる、その青に。
芝桜と雪柳 2001.5.18   ひとつひとつは小さな花

雪柳と芝桜が花盛りです。
冬に間違ってひとつ花開いたときと違って、
こんなに存在感あふれる花たち。
そのひとつひとつは、ちっちゃな花なのに、
集まればどうしてこんなに魅了するんでしょう。
大輪のバラ一輪よりも、圧倒的に。
鴨のつがい 2001.5.25  おしどり

田植えを目前に控えて、なみなみと水が張られた田に
何事か話しながら、鴨がゆく。
いつも2羽で、飛ぶときも泳ぐときも畦に羽を休めるときも。
あの人間は怪しいね、なんて言われてるんだろうか。
それとも、全然眼中にないかしら。
近づくと飛び立ってしまうから、うるさいなあ、なんて思われてるかな。
オシドリでなくても、鴨はみな夫婦仲がいいんだね。
いつもふたりで、どこまでも。

できることなら、いつまでもいつまでもふたりでいられる平穏を…。

music by Sora Aonami