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懐 か し の 古 川 (まつり編’98:番外)

 一人でも見てくれる人がいるならネタの続く限り取材し、発表しようと思う。
 なんてね。

 という訳で今回は本日で終了した平成10年の古川まつりをふりかえってみたりする。

 まず一枚目の写真を御覧あれ。

 これはまもなくなくなってしまう徳陽シティ銀行古川支店から横町を見た写真である。

 何かお気づきであろうか?

 今回は古い写真が一枚もない。いろいろ探したのだが,古い七夕の写真が残念ながら出てこない。

 もっとよく探せばいいのだろうが,何しろ時間との勝負,今回は撮り下ろしだけの番外編とした。

 さて,次のショットを見てみよう。

 これは七日町のT字路である。

 まっすぐ行けば三日町,左へ曲がれば七日町。

 解像度が低いからまだ気づいていただけないだろうか?

 決して人が少ないなんて言ってはいけない。時間は正午。平日ならこんなものなのだ。

 ではもう一枚。

 ここまででくれば気づいていただけるであろうか?

 まだお気づきにならない。

 やはり古い写真との対比がないので,分かりづらいのかもしれない。

 ではもう一枚。

  

 そろそろ種を明かしたほうがいいだろう。

 なにせ,前回(第八鱗)はとんでもなく,閲覧に時間がかかったと思う。

 そういう意味でも今回は軽く軽くを心がけ,番外編とした。

 というより,正直さびしかったのかもしれない。

 さて,この2枚のショットですっかり分かると思う。

 ここは七日町,中心商店街の筈なのだ。どうだろう。

 すかすかの道路ではないだろうか?

 向こうが透けて見える。

 七夕の象徴,吹き流しの数が圧倒的に少ないのだ。

 櫛の歯が抜けていくような七日町,これが実態なのだ。

 まつりですら,既に商人(あきんど)の意地を出せない七日町なのだ。

 どうだろう,すかすかの道路。特に左の写真など,まるで子ども七夕だ。

 子ども七夕といえば,さびれた川端が細々と緒絶川を飾っていた象徴ではないか?

 昔,七日町の七夕といえば,道路まで垂れた吹き流し,しかも,向こうが見えないくらいの数だった。

 それが少なくとも古川の七夕だった筈だ。

 太鼓だ,御輿だと言う前に,肝心要の七夕をちゃんとする必要があるのではないのだろうか?


 かつて,花火大会で賑わった緒絶川はどうだろう?

 さびしい限りだがこれが現実だ。

 これが緒絶川,川端の夏まつりの実態だ。

 七日町が子ども七夕と化して,川端はスピンアウトした。

 かつて花火大会をこの川でやった事など,誰も知らない。

 この川沿いに多くの人が集まったことを誰も知らない。

 緒絶川すら忘れかけているようだ。

 今回はまつりへの意地を忘れた商人(あきんど)への皮肉をこめて。

 もっとも,それだけ,商店も高齢化の道をたどっているのかもしれない。

 それでは次回にまた。

 ご意見は直接mnp@d1.dion.ne.jpでも可。

 ではでは。また。




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