My “ThinkPad”

IBM ThinkPad 760EL   (9547-J4G)

SPEC

  CPU HDD RAM LCD OS SIZE etc.
標準 Intel Pentium  133MHz 2.1GB 144PinSO-DIMM16MB (EDO) 12.1" TFT SVGA Win95 W297xD210xH50.7 2.9kg (A4size) Card Bus
現在 Intel  Pentium 150MHz 3.2GB 144PinSO-DIMM80MB (EDO) (MAX) 12.1" TFT SVGA Win95 W297xD210xH50.7 2.9kg (A4size) Card Bus 

('01.02.23入手)

IBM ThinkPadの「7xx」シリーズは、フラッグシップ・・・つまり「高級機」のシリーズである。

この760ELも、発売当時は60万円以上の価格だったようです。

さすがに高級機らしい仕上がりで、触った感触もとても良いマシンです。

750x、755xでは筐体の底にチルト用の足があるのですが、この足を立てて筐体を

傾けて使用すると、CD排出時に筐体前面に位置しているCDDトレーが

本体を置いている机などの面に干渉してしまいます。

これを解決するのに採り入れられたのが760xでのキーボード・チルト機構でした。

キーボードのチルト機構は賛否両論ですが、私個人は結構好きだったりもします。

打鍵の強い人や、ハードに使う方などからは「キーボードが撓む」と不評なようです。

 

基本的には、前の世代の750x、755xと同じく“弁当箱”スタイルを踏襲していますが

中の配列や「ウルトラベイ」など 750x、755xからの変化が見られる部分もあります。

オプションでHDDを2ヶに増設したり、CDDを入れたり出来るようになっています。

カードバス対応ですがUSBは装備されていません。

TP760シリーズは、'95-10登場のTP760Cに始まり'97-09に後継機種TP770の

登場まで約2年間ThinkPadのフラッグシップモデルとして君臨していますが

その間に大きく分けて4回のマイナーチェンジがなされています。

さらに途中でHDDのMaster/Slave設定も変更されているため改造・流用は

十分な注意が必要です。DIMMアダプタも世代間で互換性が無いものもあります。

ちなみに、私の760ELはシリーズ中では3世代目にあたるモデルで、「EL」としては

後期型のモデルです。HDDが2.1GBとなり Master/Slaveのピンアサインも現在の

HDDの設定と同じ物となっています。標準では17mm厚のHDDが搭載されています。

 

この時代はちょうど、CPUが驚異的に高性能化し始め、またPC自体の価格も

どんどん下がり始めて、モデルチェンジも半年毎に行われるなど 激動の時代でした。

TP760シリーズもたった半年で新型が発売されるなど、まさに激動の時代に

翻弄されたマシンと言えるでしょう。

 

'04.03.28更新

たまたまオークションで760EのCPUカードが入手できたので、交換して見ました。

上手く行けば150MHz仕様になるはず。

“弁当箱”構造だから簡単に分解出来る・・・と思ったら、コレが間違い。

非常に面倒な構造になっています。

分解の詳細はThinkPad Users' WebringからMonkung Factory for ThinkPadさんで

詳しく紹介されています。

 

*分解・解体はあくまで自己責任にてお願いします。メーカー保証が効かなくなります。

なお、当コンテンツはあくまでも私自身の作業例、つまり参考です。

同じように作業して失敗しても当方は一切の責任は負いませんので悪しからず*

 

↑CPUボード。弁当箱の奥にシステムボードがありますが、その一番下に

このボードがあります。3層構造なのですべて解体する必要あり。

どうにか交換して組み立て、無事起動するのを確認。

ベンチマークを取ってみました。

↑使用前。CPUが約133MHzとなっています。

 

↑使用後。CPUは約150MHzと表示されます。

が、HDDやグラフィックの数値が悪化している。。。 ううむ。

メモリの空きが足りないのが原因かも。

まあ、仕方ない物と諦めですね。

 

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