誘惑
これは私がマスターをしたときの、とある出来事である。
重要なパーツの正体を突き止めるため、飛行機で移動する事になったパーティー達。
何だかんだ無事に目的地の近くに到着した一行。
徒歩で目的地に向かっている時に、飛行機が不時着(墜落?)するのを目撃する。
何事かと現場に急行する一行、しかしそこにいたのは電波な二人だった。
何の因果かデムパ系のNPC二人と出会う一行。
ここからGMによる、NPCを介しての精神攻撃が始まるのである。
仮にこの二人をJ(男)とM(女)とする。
このJなる人物、とりあえずデムパを垂れ流すナイスガイ(○チ)。
Mは無口なのが救いの真性デムパである。
どのようなデムパかというと
PC「なぜ君たちはこんな所に来たのかね?」
J「OH!それは宇宙の意志を感じるから、で〜す!」
M「ギュンギュン感じるわ」
とまあ、こんな感じのデムパを飛ばすのである。
早くもヤバイと悟ったパーティー達は、腫れ物を触る様にNPCを扱う事となった。
人柱を用意し、それに接触をすべて任せたのである。
しかし人柱さんは押しの強さに耐えきれず、夕飯の約束までさせられてしまう。
怒濤の様な攻撃にあえなく撃沈した人柱には、同情の感を禁じ得ない。
街に入り、一旦NPCと分かれる一行の顔は暫く忘れないであろう(笑)
早速調査に乗り出すPCたちは途中で白人の3人組を見かける。
この土地には洞穴がいくつもあり、しらみ潰しの調査の途中での事。
筋肉質な体つき、何喰わぬ観光客の振り、訓練を受けたであろう動きから
敵組織の工作員であろうと判断。
洞穴ですれ違った時の態度も少し怪しかったのだ。
その洞穴の奥は行き止まりであったのだが
調査の結果、巧妙にカモフラージュされている事が判明
今夜にでも本格的な調査をしようと心に決め一時撤退する。
日も暮れ、調査を終えたPCは宿に帰る時の事。
GM「ちょっと警戒(判定)してみてー」
姿の見えない追跡者(ぎりぎり成功)につけられている事に気がつく一行。
そこで囮を用意し、その囮を追跡させて尾行を尾行しよう
という作戦に出た。
問題は囮であるが、前述の人柱さんが拝命!(させられた)
この人柱にデムパを加えた3名を囮とする事になった。
計画としては
デムパを誘い出しPC達の待機している宿を通りかかる
↓
宿の中から尾行を確認して、PC達が尾行する
↓
(゚д゚;ウマー
である(爆)
夕飯に呼ばれていることもあり、デムパの宿に向かう人柱さん。
宿にはいると当然のように、Jが喋り掛けてくる。
J「OH!少し早いじゃないかどうしたんだい?まあまあ座りたまえ、すぐに夕飯が出来るからさ。」
人柱「えーと実はですね・・・」
J「そう言えば他の人たちはどうしたんだい?」
人柱「えと、後から来るそうです。」
J「そうかいそうかい、なら暫く待っていよう!ご飯は大勢で食べた方が美味しいからね。」
人柱「いえ、そうじゃなくて」
J「どうしたんだい?」
人柱「お食事前の軽い冒険をしませんか?」
・・・・・・一 同 大 爆 笑
PC1「どんな誘い方だ、怪しすぎるだろ!」
PC2「すげぇ、新しいよ!」
PC3「信じられない!」
GM「(爆笑のし過ぎで声になっていない)」
等々、絶賛の嵐!
GMは息も絶えだえでNPCを演じる羽目になったのである。
J「折角、あなた達のために用意した夕飯がもったいないじゃ無いですか」
人柱「いえ、夕飯前じゃないとダメなんです!」
GM「なぜだ!(爆笑)」
その後、何とか説得し連れ出したのであるがその誘い方は無いだろ!
セッション終了後、人柱さんはこう告白する。
「寝不足だと何を言うか分からないんですよ」
それにしても回路的にそう繋がるのだろうか?
私はまた、こうも思う。
秀才は所詮秀才、天才には勝てない、と・・・・
2002/5/1記録