敵性判断


この世の中は敵と味方の2つに区別されるとはよく言われる。

何を持って敵と判断するか、それは生死が交錯する戦場では重要である。

これはそんなおバカなお話

その日、予定通りにドラゴンアームズのキャラクターを
総計5時間かけて作った

ちなみに、決して4時間と言う時間は予定には入っていない。

データの山に埋もれながら、
システムが一つしかないと言う状況。

コピーしたデータにも
があり、結局システムを見るしかなかった

初めてのシステムをやるときに起こる、
ありがちな風景である。

昼食時にもう一冊、
システムを追加購入した時にはすでに遅く

結局、時間が無くなってしまい
戦闘しか出来ず、鬱屈していた時である。

このままでは
マスターとしての責任が果たせないと主張するATY氏のため、

そして何より
私たちのストレス発散のため、すぐに出来るガンダムをやることになった。

マスターからは
「君たちはゲリラ」という事を伝えられていたので

私とバーン氏は早速キャラを作り始めた。

途中で
NOAウェンディーを加えた計4人でキャラ作成を開始した。

15分後、ガンダム世界に「ニューヤーク解放戦線」が誕生することとなる。

私のキャラとウェンディー氏はソルジャー、バーン氏とNOA氏は
一般人である。

このシステムの面白いところは、
作成時に撃墜マークがもらえると言う所。

私は迷わず
艦船に撃墜マークを入れ、バーン氏もMS3機を撃墜済みにした

GED「どうやって
艦船を落としたんだろう?」

マスター「
降下中のHLVを落としたんだよ(笑)」

バーン「じゃあこの
MS3機はどうなんだろう?

マスター「
降下中のザクを落としたんだよ、きっと(笑)」

GED「
対戦車ライフルでか!?(大笑)」

バーン「いや、
対空ミサイルでしょ!

こんなハイテンションでのスタートに一抹の不安がよぎる

まあ、そんなこんなでセッションは開始された。

時は第二次降下作戦において陥落したニューヤークの郊外(笑)

ザクが町中を闊歩するなか郊外に逃亡したゲリラが4人(注、うちら)

黒煙を上げるニューヤークに向かい、一人の男が吠える。

GED「リメンバー・ニューヤーク!」

バーン「そんな事していないで、早く逃げましょうよ」


あまりにも
冷静な突っ込みに言葉を失うGED。

のっけからこのノリだ!

自称「ニューヤーク解放戦線」のメンバーは武器を満載(?)したエレカーに乗り

一時的でも安全な所を目指していた。

そうしながらハイウェイを走っていると、空を流れる
一筋の光

その光は轟音と共に大きくなり、どんどん迫ってくる。

どうやらそれは飛行物体のようで、高度を落としながら近くの森に不時着した。

GED「どうするよ?あれ」

バーン「どうしましょうか?」

NOA「
武器か何か積んでませんかね?

GED「
行こう!

てな事になり、エレカーを飛ばし森に急行した。

その間に上空でドップだかルッグンだかが飛んでいたのだが、
気にしないで爆進

森に近づき、ライトを消してから
ピストルを構えて奇襲に備える。

すると上空からさっきの哨戒機が
銃弾の雨を降らせる。

GED「どうしてばれたんだ?」

マスター「ライト消すの遅すぎ(笑)」


GED「ぬかった!」


どうにかやり過ごし、奥に進むとそこは戦場でした。

不時着の影響か、木々は黒く焦げ辺りに散乱し、奥から銃声が聞こえてくる。

親連邦ゲリラ(自称)としては、連邦に協力したいなと考えていたので

どっちが連邦なのかを見極めなければならない。

不時着した船側と、追撃中(?)の兵士が撃ちあっているのである。

少しずつ近づいてみると、どうやら追撃中の部隊はジオン兵らしいのだ。

そこで横合いから
ピストル一丁で奇襲を敢行!

その様はまるで、
ピストル大名の如くであった(注、そんな馬鹿な!の意)

当然敵も撃ち返してくる、そして
接近戦にもつれ込む。

そこで
突如我々を襲った不運は、血を以て踊り狂ったのである

まずGED、NOA組は
一人のジオン兵に接近戦を挑まれた。

ピストルは至近からでも撃てるので、NOAが後方から援護にまわる。

しかし至近弾をかいくぐり、
ナイフ一本で迫り来るジオン!

奴が来る!
と、その時

マスター「じゃぁナイフで攻撃(コロコロ)当たったよ」

GED「避けてません」

マスター「あ!10点(笑)」

GED「ぎゃー!」


HP20点ほどのキャラは
一瞬で血塗れになった

防弾チョッキでダメージが半分になるとはいえ、
このままではヤバイ

しかもそいつは
至近弾は避けるわ援護射撃は弱いわでちっとも死ななかったのだ。

その上、
攻撃は当たるし痛いしで、数ラウンド後にはHPは一桁になっていた。

みんなして、ナイフを刺したままグリグリする動作をし始めて私を苦しめる。

その時である、
急に閃いた!

否!憑かれたと言って良い


ナイフを突き立てているジオン兵が、降りてきたのだ!

ナイフを突き刺して抉る動作に、
一定の法則が誕生したのである。

ジオン!(ナイフを右に回し抉りながら)

連邦!!(ナイフを左に回し抉りながら)

大爆笑

ウェンディー「そうか、
ナイフを持たせればジオンか連邦かが分かるのか!」

どうやらそうらしい(笑)

ジオン兵を倒した時は腹部を押さえて(笑いのせいもある)失血を押さえていましたとさ。


一方のバーン・ウェンディー組は順当に敵HPを削っていった。

するとマスターは
何かに気が付いたらしく、武器を持ち替えたのだ。

突如
アサルトライフル獰猛な火線を、ウェンディーに叩きつける!

マスター「あ!12点」

ウェンディー「ぶ!なんだそりゃ?」


HPが20ぐらいのウェンディーは一気にHPを減らされたのである。

穴の空いた防弾チョッキごと仰け反るウェンディー

明日の我が身を見せつけられ、必死に打ちまくるバーン

援護せねばと行動しようとしたとき、
NOAが恐るべき行動に出る。

NOA「大丈夫ですか?すぐに治療しないと死んでしまいます」

といいながら
GEDの両脇を抱え、引きずりながらマップ外に逃走!

それを見たウェンディーが
途端に叫ぶ

ウェンディー「なに〜!やめろー!!(爆)」

数ラウンド後に銃撃戦は終結した。

墜落したのは連邦軍らしく、礼を言われメキシコシティーに付いて行き

そこの酒場で
武勇伝(HLV撃墜)を語り、ジオンのスパイに睨まれたり

その後、酒場に仕掛けられた
トラップを(わざと)発動させ灰燼に帰し

対戦車ライフル
で逃走用のコムサイのブースターを破壊し。

あまつさえ、
復讐に猛り狂うザクUに向かって

吸着地雷で肉弾攻撃を仕掛けるという暴挙を成し遂げた。

う〜ん、書いていて信じれんな(爆)

久しぶりにハイテンションゲームを体験しました。

マスターには申し訳無いような気がしますが楽しかったです(爆)

これからガンダムをやる人は注意した方がいい

ジオンは右に抉ってくるぞ!

2001/10/02記録

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