池田屋
これはまだ私のケツが青いときにおこった惨事である。
某コンベンションでソード・ワールドの卓に入った。
人数的に5人というベストな状況であった。
普通にキャラクターを作り、昼飯を挟んで開始された。
TRPGの常として、キャラクター紹介ははずすことの出来ないイベントである。
順々に紹介をしていく中で異彩を放つ紹介があった。
男(以下、ナム)「えーキャラクター名はラット・ナム・レガシーです。」
ナム「知っているかも知れませんがギャザの古いカード名が元です。」
この当時、ギャザが席巻していた時代で、私も少し齧っていました。
が、こんなカード名聴いた事がありません。
そこで隣にいたウェンディー氏にお窺いを立てたのです。
GED「そうなの?」
ウェンディー「あぁ、知らないでいい。」
と教えてもらいました。(いまさっき知った)
しかしそれでは納得できない私、ほかのカードと比較してみました。
GED「ヒポポタマスとどっちがいいの?」
ウェンディー「微妙だな、まあヒポポの方がマシかな。」
ふ〜んと、何となく納得してしまいました。
その間にもキャラ紹介が進んでいきます。
ナム「職業がシーフです、情報収集が得意です。」
ときて、締めの言葉が
ナム「ナムと呼んでください。」
といった瞬間に脳細胞が覚醒しました。
GED「ナムさんって人格形成された少林寺拳法使いですか?」
などとほざき始めたのである。
ナム「・・・・・・」
隣のウェンディー氏はなぜかうつ伏せになって
痙攣していました。
多少の混乱もありましたが、シナリオスタートです。
街に行くと「新興宗教らしい、怪しい集団を調べてくれ」と依頼されて、潜入する事になりました。
そこで問題は潜入工作員の人選です。
5人の内から2人が選出されました、私とオッキー(仮称)です。
潜入といえば囮捜査と相場は決まっています。
そこで情報を収集します、シーフのナムさんはなぜか動きませんでした。
深い考えがあったのでしょう。
どうやら、ある酒場でサインを送ると、接触できるらしいと分かりました。
その夜は酒場に行って酒をちびちび飲みながら時間を潰します。
頃合いをはかってサインを出すとあら不思議、奥に通されるじゃありませんか。
偉そうな人に「何の用だ」と聞かれ、すぐに「仲間になりたい」と申し出ました。
「そうか、なら儀式を受けてもらう」
む、まあ良いか、簡単なイニシエーションとタカをくくっていた我々は、受け入れました。
すると飲み物を出してきて「これを飲んでもらう」と言ってきました。
こんな入信儀式なんてチョロイぜと思い、一気飲みしました。
すると身体が痺れてくるのです。
「殺られる」と覚悟していると、偉い人がいつの間にかに仮面を持っているのです。
偉い人(以下、教祖)「ではこの仮面を付けてもらおうか」
GED「(やべえ、これは洗脳だ!)」
どうやらオッキーも考えが同じらしく、二人で怯えていました。
マスター「じゃあ、抵抗して達成値は18ね。」
GED「あ、6ゾロ!」
オッキー「ダメです」
GED「ダメなんですか?」
オッキー「ウン!」
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
俺だけかい!
洗脳されときゃよかった(爆)
めでたく洗脳されたオッキーと不運な私、ここで演技しなければ殺される!(妄想)
しかも仮面が貼り付いて一体化している感じなのだ。
教祖「お前らは私に忠誠を誓っているな?」
オッキー&GED「教祖様バンザ〜イ!」
教祖「良し、この街の宿屋に泊まっている冒険者が私の命を狙っている。」
オッキー「なんですと?」
GED「本当ですか?(泣)」
教祖「うむ、だが私は殺されるわけにはいかぬ、そこで頼みがある。」
オッキー「教祖様のためなら何なりと!」
GED「(焦)」
教祖「その冒険者を殺してきてくれ、頼むぞ!」
オッキー&GED「お任せください!!」
すぐさま行動を開始する下僕とピエロ。
夜の闇を抜け、二人は宿屋の前に立つ。
ここに奴らがいる、いざ教祖様のため!
バーン
ドアを蹴破るGED、武器を構えるオッキー。
GED「オリャー!(演技)」
オッキー「でりゃー!!(本気)」
階段を駆け上がろうとすると、そこには仲間がいた。
階段の上に立つナム、そしてその後ろに立つ戦士。
どうしよう、ここで戦闘になったら洒落にならん。と思っていると隣で
死ね〜!!!
と言って雄叫びをあげるオッキー!
ダメだ、今変なことをすると殺される。
するとナムがダガーを構えて向かって来るでは無いか!
なし崩しに戦闘になったのです(号泣)
戦士は部屋に仲間を呼びに行き、2VS1だ。
待てと言う暇も無く、攻撃を仕掛けてくるナム。
ナム「じゃあ攻撃します、あ〜回らないな〜」
コイツ俺を殺す気だ!
ナム・ザ・ファーストアタックを回避した私は仕方なく攻撃をせざるを得なかった。
後ろに狂信者が武器をもっていたので(泣)
GED「とりあえず攻撃〜、あっクリッた!」
オッキー「よっしゃ〜!!」
GED「オイ、あんた!」と言いつつも机の下でガッツポーズしてました(笑)
GED「18点だけど生きてる?」おそるおそるダメージを通達すると
ナム「ちょうどゼロです、生死判定は・・・成功」
ちっ!
ナムは哀れにも階段を転げ落ちていったのでした。
そこに他の二人が到着、今しかない!
突如、反旗を翻すGED!
オッキーは哀れ階段を転げ落ちて行ったのでした。
槍を捨てて降参し、事情を説明する。
途中で反旗を翻したことが効いて、殺されずにすんだ。
仲間1「そうかそれはしょうがない。」
仲間2「しかし仮面が邪魔だな、取ってやろう!」
バキャ!
仮面が粉微塵になり身体が中に浮く。
ガタッドカッバタバタッ!
階段の角は痛かった(笑)
2001/6/15記録