1999.11.23 |
今、仕事でお付き合いしているM氏のご母堂がつい先日亡くなられた。M氏はオレの親父とほぼ同年齢だから、ご母堂も80歳以上、おそらく90歳前後であったろう。M氏がやや沈痛な表情で語ったところでは、入院先に見舞いに出向くM氏が、もはや誰だか判別できない状態が続いていたという。ご冥福を祈ります。 さて、オレの父方の婆ちゃんはもう何年も前に亡くなった。同居していたわけではないので詳しくは知らないが、晩年はやはり童子に戻ってしまっていた。 婆ちゃんが元気だった頃、盆や正月に家族で出向くと、甘いもの好きのオレのために特別に栗蒸し羊羹とかドラ焼きとかを用意しておいてくれた。オレの名前の「俊輔」(仮名)を、うまく発音できずに「シンちゃん、シンちゃん」と呼んでくれたものだった。 そして、婆ちゃんが童子に戻ってしまった頃は、オレもひねくれたまま成長して、親戚付き合いがうっとおしくなり、婆ちゃんに会いに行く機会も減った。 婆ちゃんは千葉県柏市在住で、今でも父方の親戚が住んでいる。柏レイソルのゲームを観戦に行く度に、婆ちゃんのことが思い浮かび、ちょっと心が痛む。 |