”この男は敵に回さないほうがいい”
 そう直感したあなたは、曹操の誘いを受けた。

 語らってみると、意外にも目的は同じだった。曹操もまた、霊帝が呼び寄せた諸悪を取り除こうと旅をしているらしい。

 異なるのは、彼が世のためではなく自分のために行動しているのに対し、あなたはあくまでも乱れた世を救いたい気持ちで 冒険していることだ。

 あなたが黄巾宮のことを話すと、曹操は手を叩いて大いに賞賛した。彼もまた、黄巾賊の輩を倒すため、諸国を旅してた時 期があったからだ。

(曹操)「天下広しと言えども、冒険家といえば私とあなたぐらいだろう」

 曹操は身を乗り出してそう言った。

 どれくらい経っただろうか? そろそろ打ち解けて来た頃、彼はさりげなく、あなたの策を探ってきた。

(曹操)「それにしても劉備殿。あなたはどうやって董卓を倒すつもりか?」

 曹操の心中に気付いたあなたは、あえて分からぬ振りをした。

(劉備)「まだこの町に来たばかりで何も決めていません。考え中です」

(曹操)「……そうか。実は私の配下の者で、まず董卓の元にいる四天王にスパイを送るよう進言するものがいるのだが、 どう思うか」

(劉備)「情報は道を照らす明かりのようなものですから、いばらの道を歩もうと思うならば当然必要になりましょう。 よろしいのではないですか」

(曹操)「うむ。実は私もそう思っていた。警戒されずにスパイを送り込むためには男よりも女のほうがいいと考えている のだが、四天王のうち、誰に送れば良いだろう」

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