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(劉備)「いえ、先を急ぐので我々はこれにて……」 (曹操)「……そうか、それは残念じゃ。しかし無理に引き止めるわけにもいくまい」 その時、傍にいた品のいい色白の男が彼に耳打ちした。 (色白の男)「あの者は人傑です。今のうちに取り除いておかないと後に災いをもたらすでしょう」
曹操の目許が僅かに動いた。 (文官風の男)「はい。名を挙げてからでは殺すに殺せなくなります。今のうちに除いておくべきかと……」 曹操は微かに頷いた。 あなたたちは、石造りの豪邸を後にした。とりあえず廃墟から出るために中央通りを先ほどまでいた市場のほうへ 向かって歩いた。 すると、突然、どこからともなく矢が飛んできた。5・6本は避けたものの、ついにあなたの左肩に突き刺さった。 (関羽)「何事だ!」 よく見ると、無数の矢は廃墟に並ぶ建物群の屋上から降り注いでくる。 (曹操)「はっはっは! まんまと私の伏兵にかかったな!」 (関羽)「お前はさっきの! おのれ、卑怯な!」 関羽は烈火のごとく怒って曹操の立つ建物へ走り出した。 (劉備)「待て関羽! 罠かもしれんぞ!」 あなたの読みは正しかった。関羽は曹操によって掘られた落とし穴に落ち、身動きをとれなくなったところを狙われ、 あえない最期を遂げた。 (関羽)「……ぐはっ! む、無念だ……!」 (張飛)「関羽の兄者!」 (劉備)「待て張飛! うかつに動いてはいかん!」 あなたは張飛の突進を止めようとした。しかし冷静さを失った彼は、あなたの制止もきかず、曹操の元へと突き進んだ。 (曹操)「飛んで火に寄る夏の虫とは奴のことだ! それ、一斉に矢を放て!」 張飛は豪傑らしく雨のように降り注ぐ矢を掻い潜って建物の中に入った。そして階段を登り始める。 しかし、それでも曹操は余裕の表情でその場を動こうとしない。
”これは何かある!”
あなたは建物の中を見た。すると、大きな岩の下敷きになった張飛が見えた。 今度は回り中、突然炎に包まれた。火計だ! (曹操)「お前たちはいずれ劣らぬ豪傑でありながら情勢を分析し、大局を見て行動するような者が足りない。故に今日の日を 迎えてしまったのだ!」 あなたは炎の中で曹操の声を聞いた。残念だが、あなたの冒険もここまでだ。 |
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