合肥・南郡の戦い

 赤壁の戦いの勝利をほぼ手中に収めた孫権は、魏領合肥へ兵を進め、城を包囲する。
 戦況は圧倒的に有利であったが、揚州別駕蒋済の計略にはまってしまう。孫権が用心深い性格であることを知っていた 蒋済は、わざと自分の使者を彼に捕らえさせ、魏の大軍がすぐそこまで来ていると偽の情報を流したのである。
 そうとは知らない孫権は、今が引き時と考え退却してしまう。

 一方、赤壁からほうほうの体で逃げ延びた曹操を追って、孫権軍の智将周瑜と劉備軍は南郡に迫った。
 対する魏軍は曹仁が指揮をとったが、呉将呂蒙・甘寧・凌統らの活躍により退却する。

 こうして合肥では呉の侵攻を食い止めた魏であったが、荊州での勢力は大きく後退したのである。

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