紙の太陽電池

木材パルプを原料にした太陽電池を、大阪大学産業科学研究所の能木(のぎ)雅也准教授(材料学)らのグループが開発したという。

太陽電池は小型、薄型化の研究が進んでいるが、今回の開発では厚さ1mm以下に折りたたむことも可能になった。

材料が紙であるためにエコである他、製造コストは従来のガラス基盤の10万分の1、プラスチックの500分の1〜5000分の1で済むのが特徴。 数年後の実用化を目指している。

太陽電池の分野は、以前は日本の独壇場であったが、その後韓国・中国メーカーが低価格製品をリリースし、競争力が相対的に低下している分野。コストが10万分の1で済むと言うことは、海外メーカーとのコスト競争でも優位に立つのではないか。

太陽電池とは・・・光エネルギーを電気エネルギーに変換する素子と、電気を運ぶ配線、これらを包み込む基板で構成される。基板には、透明なガラスやプラスチックを使うことが多い。

今回の試作は、電気の変換効率は3%であり、家庭用の太陽光発電パネルの平均的な変換効率である10〜20%より低い。

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