光吸収100倍の太陽電池を開発

光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の太陽電池を、岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄化合物を使って開発している。

なんでも、この太陽電池はこれまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性があるらしい。赤外線は熱を持つものから出ているので、太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できる可能性があるという。

まだ実用化はされていないものの、2013年の実用化を目指しているとも。

GFは粉末状で土台となる金属に薄く塗ることで使う。1キロワット発電する電池を作るコストは約千円が目標。これが如何に安いかは従来のシリコン製が約100万円かかることと比較すれば分かる。

しかも、シリコン製がパネル状になっているのに対し、GFは粉末状なので曲げ伸ばしができるというメリットもあるため、煙突や電柱に巻き付けるなど設置場所は幅広い。

2013年を期待して待ちたい。

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