災害ボランティア活動体験談

先週金曜日、深夜バスに乗って宮城県の亘理町という場所に災害ボランティアに行ってきました。

ツアーバスに乗り込んでだったのですが、22:30の池袋の駅には、リュックを背負った人を多く見かけたのがとても印象的でした。今までそんな池袋を見たことがない! 芸術劇場前には被災地へのバスが複数台留まっていたのも、なんだか嬉しくなりましたね。

私が参加したのは金曜日の夜に都内を出て、翌土曜日の朝に現地に到着、15時頃まで活動して土曜の22:00頃に戻ってくるツアー。移動時間のほうが活動時間よりも長くて、申し込む前はちょっと非効率なんじゃない? とも思いましたが、実際にやってみたら・・・・・・重労働で次の日は筋肉痛に…。とてももう一日はできない状態でした…。初めて参加される方は、自分の体力を測る上でも、まずは短期のツアーに参加された方が良いかと思います。

金曜の夜出発の土曜の夜戻りで、日曜はゆっくり休むというのは、ボランティア活動される方にとってもよいかもしれません。

 

さて、これからボランティアを始めたいと考えている方にひとつ情報。ボランティアをする上で加入が義務づけられているボランティア保険があります。600円で加入し、その年度内であれば何回でも使えます。たとえば、2011年7月に申し込んだ場合でも2012年2月1日に申し込んだ場合でも、翌2012年3月末まで使えます。

一部のNGOでは、残念ながらこの保険のことを知らずにされている所もあるので、ご注意ください。


ボランティア保険

私が今回行った場所は宮城県の亘理町という町でした。実際に配属されたのは海岸から2キロほど離れた苺農家で、汚泥の撤去を担当しました。汚泥というとドロドロのヘドロみたいなものを想像してしまいますが、行った先では乾燥して白いタイル状になった層が田畑の上に被さっていると言った方が分かりやすいかも知れません。

海から離れているのに、津波は最大150cmにも及んだそうです。そのため、標高がほぼゼロのこの町の田畑は大打撃を受け、水が引いた後も風が吹くと田畑から潮の匂いがします。


汚泥に覆われた田んぼ

機械で除去することは難しいので、人がスコップを持って表面の汚泥を掬っては一輪車に載せ、近くの廃棄場所まで運んで捨てては戻ってくるという作業の繰り返しでしたが、大の男が10人かかって除去出来たのは、面積にすれば…幅2m×長さ50m×7ライン=700m2。これを農家の夫婦2人でやるのは相当辛い作業です。

大きな重機を必要とする物は、自衛隊がだいぶ除去してくれて、私の行った町では殆ど見あたりませんでした。しかし、手作業で進めなくてはならない仕事は、まだまだたくさんあり、人手が必要です。

自衛隊や国に頼るのもいいでしょう。しかし、民の力で乗り切ってこそ、真の意味でオールジャパンです。

ボランティアに行くには、揃えなくてはならない物もあるし、被災地にツアーバスで行くにしてもお金もかかります。体力も必要です。みんながみんな行けることでもないと思いますが、行ける人は是非躊躇わずに、共に活動してほしいと感じました。今回初参加だった私ですが、現場を見て、そこに住んでいる人と触れ合って、月1回ペースで今後も参加したいと強く思っています。

○一般的に災害ボランティアに必要とされるもの

  1. 長靴(安全靴のほうがよい)
  2. 汚れてもいい作業着(長袖長ズボンがよい)
  3. 帽子
  4. 手袋(軍手ではなく、ゴムなどがついていてトゲが刺さらないもののほうがよい)
  5. 防塵マスク
  6. ゴーグル
  7. 日焼け止め、ボウチュウスプレー、首に巻くタオル(時期、場所による)
  8. 食料、水分(食料は個人的にはパンではなく米のほうがよいと思います。炎天下で大量に汗をかくので塩分補給の意味で梅干しのおにぎりは携帯性も良く優れているかと)

これら以外にも、ボランティアに参加される際は、必ず主催者に持ち物の確認をされたほうがよいかと思います。

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