中島みゆき姫への愛の告白劇場
記憶のレール

みゆきさんへのひとり言
世間の女性たちは 皆ヨン様ばかりに目がいっているけれど
僕は 彼のマネをしなくてもいいよね?
多くの人に愛されることと
ただ一人の人に愛されることは
まったく別ものだから...

(僕は君にだけ愛されればいい、の意)


 皆さん、こんばんは! お盆が過ぎると誕生日が来るので、憂鬱になる崔州平です。だって・・・また姫のいない誕生日を迎えてしまうんだもん・・・ ・・・悲しすぎるわ! あんまりだわ、神様! ここはひとつ、みゆきさんの夢でも見たいわ〜(って書いていてブルーになりそうな発想・・・・・・)
 みゆきさんの普段の姿ってどんなんでしょうね? あまりお化粧はしていないのかな? 眼鏡は? コンタクト? 髪は束ねているの・・・・・・? なんてことを 最近よく考える管理人です。やっぱりさ、一回も間近で見たことない人だから、もしすれ違っていて見落としてたらもったいないなぁ〜と思うわけです、はい。
 もったいないお化け出すぎ!(もったいないお化けを知っているあなた、20才以上でしょ! 笑)

 7月5日より再開したほのぼのしちゃうのね、毎回いろいろなみゆきさんのコメントがいただけて嬉しいですね。みゆきさんの笑い声、好きかも。 きっと他の人だったら許せないことでも、みゆきさんだと・・・・・・それもイイカモ、とおもってしまう。これって包容力!?(笑)
 この間、東横店で買ったアロハ風シャツ、親の反対を押し切って着るぞー! といっても日曜ぐらいしか着る機会ないけれど・・・。 夏っぽいから、9月以降だとちょっと着づらくなるし・・・・・・。今度、HPに着ている写真載せてみようかなぁ〜。それで皆さんの反応を見る! うん、面白いかもしれない!
 あ、顔はたぶんイラストが入ります(笑) 公の場所に出せるほど、格好よくないので(爆)

 と言ったところで、ぼちぼちタイトルコール、参りましょっか! 崔州平のお電話代、はっーいしゃく〜♪

みゆきさん関連ニュース
 7月5日より「ほのぼのしちゃうのね」再開!!
 放送は首都圏のみですが、今回からホームページでも聞けます!
 ほのぼのしちゃうのねをご覧ください!
 それと時間帯が変更になり、10:30〜10:40になりましたのでご注意くださいね。

 映画「サヨナラCOLOR」に女医長役でみゆき姫がスクリーンに帰ってきます!
 公開は来春予定だそうです。お楽しみに!


 改めましてこんばんは。いよいよコンサートスケジュール、アルバム発売の告知がありそうですね♪ 

 それではこの辺で、web界の冬ソナを目指している(?)サロンMIYUKIをちょっと覗いてみることに致しましょう(笑)今宵はどんなドラマが 待っているのでしょうか…。今回は、ちょっと分かりづらい内容になっています……。

サロン MIYUKI
このストーリーはフィクションであり、登場する人物、店名その他は架空の存在です。

 ホテルの朝食は三人とも喉を通らなかった。確かに、出されたパンは乾燥していてことさらむせっぽかったし、アメリカンコーヒーは 想像以上に薄く、飲めたものではなかったのだが。久々に親子揃っての食事だというのに、殆ど会話もなく、目を合わせることもなく、ただ 互いのため息だけが耳に残る十五分だった。
 自室へ戻るときになって、ようやく周平は二人の娘に言った。
(周平)「……今日の9時にザエフォン氏と友紀に会ったら、私はそのまま日本に帰るつもりだ・・・・・・。
 お前たちに一緒に帰ろうとは言わない。しかし、記憶が戻らない以上、ここにいてもただ辛い思いをするだけだぞ・・・・・・」
 周平は、まるで妻との離婚を決意しているかのような自分の口ぶりに、内心腹を立てていた。
(瑠可)「私は・・・ママに抱きしめてもらうまで、日本には帰れないわ」
 強い眼差しで瑠可は言った。母の温もりを殆ど覚えていない彼女にとって、手の届くところまで来ていながら諦めることなどできないのであろう。
(周平)「……8時45分にロビーで待っている」
 彼が二人に背を向けて立ち去ろうとしたとき、それまで下を向いたまま沈黙を守っていた瑠未が、震えた声で周平に尋ねた。
(瑠未)「お父さんは本当に日本に帰っちゃうの!? お母さんを諦めてしまうの!?」
 彼が振り返ると、瑠未は上目遣いで不安そうにこちらをじっと見ていた。充血した瞳の中で、廊下の照明に反射した涙がキラキラと輝いている。
(周平)「それは・・・・・・」
 長い沈黙が流れた。
(周平)「ザエフォン氏と会ったとき、全てはっきりするだろう・・・・・・。私もよく分からないんだよ・・・・・・。友紀が どんな気持ちであの家に住んでいるのか、それを確かめないことには結論を出せないんだ・・・・・・」
 周平はゆっくりと歩き出した。二人の娘は、父の背中をしばらくじっと見つめていた。

 三人がザエフォン氏宅に着いたのは、約束の時間より数分遅れてのことだった。チャイムを鳴らすと、昨日よりも険しい表情の由加里と、無邪気に 彼女にまとわりつく沙羅が出迎えてくれた。
(由加里)「旦那様は奥の座敷でお待ちしております」
(周平)「座敷?」
(由加里)「はい・・・。奥様が和風な部屋を好まれることから、わざわざ改装してお作りしたのです」
 和室は8畳ほどの広さで、真ん中に角張ったテーブルがひとつ置いてあり、その脇には座布団が6枚、置かれていた。ザエフォン氏と思しき男性と 友紀は座って雑談をしていたが、周平たちが入ってくれると立ち上がって出迎えた。
(ザエフォン)「よぉうこそぉ、Mr.Shuhei」
 彼は片言の日本語で周平に握手を求めてきた。周平は作り笑顔を浮かべると、促されるまま握手を交わした。それを朗らかな顔つきで見つめる友紀。 間違いなく、周平と自分の過去の関係を知らない者がする表情であった。
(ザエフォン)「どうぞおかけください」
 彼の言葉と共に、六人は皆腰をおろした。奥の席には、ザエフォン、友紀、由加里の順に並び、手前の席には、周平、瑠可、瑠未の順で座った。
 ザエフォン氏はアメリカンジョークを二つ三つ語り場を盛り上げたところで、重要な話があると言って友紀を退席させた。彼は由加里を隣に座らせ、 語り始めた。
(ザエフォン)「正直、あなたが再婚を全く考えることなく、今でも友紀を愛し、そしてここまで取り返しに 来られたことに驚きを隠せません。普通、自分の前から突如消えた妻を、それほど長い間愛し続けることはできないものですから。……死別でもない限り」
(周平)「妻の記憶は、どうしても戻らないのですか……?」
 周平は、ザエフォンの言葉には答えず、ぶっきらぼうに一番確かめたい言葉をぶつけた。
 ザエフォン氏は一瞬目を細めたが、すぐに気の優しい男の顔になった。
(ザエフォン)「完全に死滅してしまった脳細胞に記憶されていたことを思い出すのは不可能です……。 しかしお気づきのとおり、彼女は日本語を流暢に話しています。十数年こちらで使っている英語と比べても決して引けを取りません。そして日本語を 覚えているということは……おそらくあなた方の記憶も完全に忘れてしまってはいないということでしょう…。
 一部の記憶が失われていたとしても、幾つかの思い出が復活する可能性は十分あります」
(周平)「本当ですか!?」
(ザエフォン)「はい。記憶喪失の患者や多重人格者、あるいは心的障害者において、過去のある出来事が すっぽり消えてしまうということがあります。たとえば、一般的に記憶喪失というのは、決して脳細胞に保存されている記憶が消えてしまったからではなく、 思い出したくない記憶を保存している脳細胞にアクセスすることを拒否することによって、思い出せなくなっているのです。

 また多重人格者は、ある人格がONになっているときはその人格が使うことのできる脳細胞ネットワークがあり、また別の人格がONになったときは 別の人格用の脳細胞ネットワークが使われるため、時としてある人格がしたことについて他の人格は全く覚えていないということが起こります。
 これは二本の独立したレールに例えると分かりやすいでしょう。二本のレールは転轍機(てんてつき)で繋がっています。転轍機が左に傾いているときは 片方のレールにしか電車は走れないため、もう一方のレールはないと同じになります。ところが何かの衝撃で転轍機が右に触れ、電車がこれまで 行けなかったレールにいけるようになると、今度は今まで走っていたレールに戻れなくなるためこちらはないと同じになります。
 普通の人は一人に付きひとつしか脳細胞ネットワーク(つまりレール)を持っていないのですが、このネットワークが独立して二つ以上あることで、 一人の人物の中に複数の人格(複数のレール)が相手の存在を知ることなく、並立できるというわけです」
 周平や瑠可、瑠未は、きょとんとして聞いていた。ザエフォンは彼らが理解しきれていないことを表情から察すると、一呼吸置いてから話を続けた。
(ザエフォン)「アルツハイマーは脳が萎縮することにより過去の記憶がなくなり、やがては生命維持さえできずに 死に至る病いですが、私が開発した遺伝子治療では萎縮の速度を極限まで抑えることに成功しました。ただし、副作用として、脳細胞同士のネットワーク形成 を時として組み替えてしまうのです。そのために、あたかも記憶喪失者と同様に、過去の記憶は保存されていながらそこにアクセスできず、結果として思い出 せないということが度々起こります」
(周平)「つまり、その脳細胞間のネットワーク形成のスイッチを以前の状態にスイッチさせることができれば、 私たちとの記憶も読み込めるというわけですね...」
(ザエフォン)「そのとおりです…」
(瑠可)「脳細胞ネットワークのスイッチを切り替える方法はないのですか?」
 瑠可は身を乗り出して尋ねた。
(ザエフォン)「現在の研究ではまだそこまでは…。ただし、一般的に記憶喪失者については、心的あるいは物理的な衝撃 を脳に与えることで、スイッチが突如入れ替わるということが起こります。たとえば交通事故に遭って過去の記憶を忘れたりするのが代表的な例ですね……」
(周平)「……過去の記憶が呼び出されたとき、これまで貴方と暮してきた記憶はどうなるのですか……?」
(ザエフォン)「……そのときによります。互いのネットワークを行き来できる状態になればどちらの記憶も覚えていますし、 逆に二つのネットワーク間が完全に閉じられてしまえば、必ず片方の記憶は隠れて見えなくなります」
 周平は時計を見た。既に1時間が経過しようとしていた。彼はしばらく無言で何かに躊躇してから、おもむろに立ち上がった。
(周平)「……すいませんが私はもうこれで……飛行機の搭乗に遅れてしまうからね……」
(瑠可)「え!? なんで!? なんでここで話を止めて変えることができるの!? どうしてショックを与えるために ママの頬を叩くなりして記憶を呼び戻そうとしないの!? パパはママをもう愛していないの!?」
 悲鳴にも近い瑠可の声だった。
(周平)「……それはハイリスク、ハイリターンだよ……。もし友紀が僕らの記憶を呼び戻したとき、ザエフォンさんとの 間の記憶も残っていたら……きっと友紀は自分が夫以外の男性と内縁関係にあることに酷くショックを受けるだろう……。
 また仮に、もしザエフォンさんらの記憶を忘れてしまったならば、今度はまだ幼い沙羅ちゃんが、今瑠可や瑠未が感じている寂しさを感じなくてはならなくなる。
 そう考えると、私は思うんだ……。私たちのことを友紀が思い出していいことなんて、何もないと……。友紀は今の生活で十分幸せに生きているのだし、 これ以上、彼女の幸せを壊したくない……だから私は今日にでも日本に帰ろうと思っているんだよ」
(瑠未)「お父さん……」
(周平)「もう決めたことだ。お前達も今日でなくていいから、お母さんの記憶を呼び戻すなんてこと考えるは止めなさい。 これ以上、悲しく人を増やしても仕方がないじゃないか……。私は11時35分初のJALS1135便で成田へ帰るよ…・…」
 もし死人が言葉を発するならば、きっとこんなしゃべり方をするだろう。周平の声には全く精気がなかった。心ここにあらず、彼の瞳の中には十五年前の 友紀しかいなかった。
 彼が席を立つと、ザエフォンに目配せをした由加里も立ち上がり、彼を玄関へと案内した。周平が靴を履いているとき、彼女は昨日とは違うハンドバックから、 封筒を取り出した。
(由加里)「……奥様が治療を受け始める直前まで宝のように持っていたものと旦那様に宛てた手紙が入っています ……。どうか機内でお読みください」
 周平は由加里と視線を合わせることなく受け取ると、フラフラとした足取りで出て行った。

(つづく...)

エンディング
 知らず知らずのうちに時は過ぎ、お別れの時間が迫ってきました。今宵の愛の告白劇場は如何だったでしょうか?
 サロンMIYUKI、この先どうなるのでしょう・・・・・・。周平と友紀の運命は如何に!? 是非想像してみてください(^^)

 それでは次回の更新時にまたお会いしましょう。お相手は崔州平、提供は臥竜岡がお送りいたしました。

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