中島みゆき姫への愛の告白劇場
黄色いレインコート(後編)

みゆきさんへのひとり言
現代の日本はとても恵まれていると 言われている
仕事にしても 恋愛にしても その他の行動にしても
選択の自由が認められているのだから......
僕を除いて・・・・・・

そう、僕にとって選択の自由なんてあってないようなものだ
君以外の誰も 選ぶことができないのだから......

 皆さん、こんばんは! プロジェクタで巨大スクリーンにDVDを映し、ワインでも傾けながら姫と 静かな一夜を過ごしたいとか妄想してしまう崔州平です(笑)

 そうそう、今月10日発刊の「吉行淳之介エッセイ・コレクション4」(ちくま文庫)、読まれました? 1977年の対談だから、 姫がまだ二十代半ばの頃です。ええです、はい。なんたってタイトルが「プラトニック・ラブ」です。ね、読みたくなったでしょ!?(笑) 本屋へGO!

 そんでもってね、所謂深い関係に至っていない男女の愛と、友情の違いは何なのかとか、女がネコで男がネズミなんていう興味深い話もありました。 あ、これ以上は内緒!(笑)  でも一番印象に残ったのは、書き出し部分の姫の素朴な疑問だったなぁ〜。姫、奇遇ですが、僕も欲張りだから両方でお願いします(読まれていない方は 意味不明ですね... 爆)。
 はあ、とりあえず今の僕の状態は「仕方なくプラトニック・ラブ」ということで、そんじゃまいりまっすよ♪ 崔州平のお電話代、はっーいしゃく〜♪

みゆきさん関連ニュース
 2/9から始ったニッポン放送(1242)のほのぼのしちゃうのねですが、レコーディングのため、4/5の放送より しばらくみゆきさん、留守にするそうです。

 改めましてこんばんは。「ほのぼのしちゃうのね」の再開を心待ちにしつつも、それ以上にあの収録がいつ行われているかが気になる 管理人です。だってうまくラジオ局に行けば、みゆき姫と鉢合わせ、なんて嬉しいこともあるかもしれないし〜♪

 さて、ご挨拶はこの辺にして、そろそろ次のコーナーに参りましょっか。今回は、どんなドラマが待っているのでしょうか? サロンMIYUKIを ちょっと覗いてみることに致しましょう(笑)

サロン MIYUKI
 黄色いレインコートを着た女は、雨の中マイクを握り締め、悲壮な表情を浮かべていた。5月の生暖かい雨がその頬を伝い、顎の先から零れ落ちることにも 気付かぬ様子で、彼女は必死に惨状をレポートしていた。
 その後ろには、年齢も性別も洋服のセンスも、何も共通点のない人だかりが見える。画面右上のテロップには、ここからそう遠くない町の名前があった。

#渋谷区でひき逃げ事件! 被害者の女性は意識不明の重体!#

 窓の外に視線を逸らすと、真っ黒な雲があたり一面に大きな影を作っていた。そして、アスファルトに突き刺さんばかりの本降り。
 カウンターに座っていた常連客の一人が、マスターに言った。
(常連客)「マスター、ハムエッグお願い。それと、ランプの明かりも」
 店には客席を取り囲むように壁に取り付けられた数個のランプがある。時間は午後6時半。この季節、明かりを点すにはまだ早い。
 しかし、今日に限って、まるで得体の知れない黒ずんだ空気に侵食されたように、店内は薄暗かった。
 マスターが明かりのスイッチを入れようとカウンターを立とうとしたとき、不意にレポーターの声が大きくなった。
(レポーター)「今被害者の女性の名前がわかりました! 世田谷区在住のシナリオライター、長島友紀、52歳です!」
とその瞬間、背後でお皿の割れる音がした。マスターが振り返ると、微動だにしない顔面蒼白の瑠可が、目を見開いて棒立ちになっていた。
(崔州平)「どうした? 瑠可?」
 マスターの問いかけから遅れること10秒、我に返った瑠可は突然店のエプロンをその場で脱ぎ捨てた。
(瑠可)「私、今日は帰ります!! お疲れ様でした!」
 彼女はウェイトレスの制服を着替えようともせず、店を出て行こうとした。マスターは慌ててそれを止めた。
(崔州平)「瑠可? どうした、瑠可? 何かあったのか?」
(瑠可)「さっきマスター、今日は早く帰ってもいいって言ったじゃない!! だからもう帰るだけです!」
(崔州平)「・・・・・・別にそれはいいんだが・・・・・しかし・・・・・・。まさか瑠可が探している母親の名前って・・・・・・」
 明らかに焦点の合わない目で店を飛び出そうとする瑠可。マスターはその腕を掴んで離さなかった。彼女は必死に手を振りまわし、マスターの腕から 逃れようとした。しかし、それが容易ではないことを悟ると、イライラした尖った声で叫んだ。
(瑠可)「そうよ! 長島友紀は私の母よ!! だからなんだっていうの!?」
 すっかり取り乱した瑠可の肩を、マスターは両手でしっかりと押さえつけた。
(崔州平)「バイクの鍵を出しなさい!」
 彼女はバイトに原付バイクで来ていた。
 何がなんだか分からなくなっている瑠可は、ポケットからいっぱいの鍵のついたキーホルダーを取り出すと、マスターに投げつけた。
(瑠可)「なによ! 私の生き別れた母なのよ! バイト途中で帰ることができないなら、店を やめてやるわ!」
 敵意さえ感じる瞳。しかし、マスターはズボンの後ろポケットから財布を取り出すと、瑠可に一万円札を差し出し、言った。
(崔州平)「今のお前にバイクを運転させるわけにはいかない。しかも今日は雨だ。タクシーで行きなさい・・・・・・」
 彼の言葉に、瑠可の動きは急にぴたりと止まった。
(レポーター)「−−−目撃者の情報によりますと、被害に遭われた女性は今日午後時半頃、この角を自転車で 曲がろうとしたときに、通りかかった何者かが運転する白のワンボックスに衝突、頭部を強打した模様です・・・・・。
 はい、今入った情報によりますと、被害にあった女性は現在病院で治療を受けているとのことです。病院の名は・・・・・・」
 カウンターに座っていた常連客の一人が、リモコンでテレビの音を大きくした。
(レポーター)「女性が収容された病院は・・・・・・川奈病院です!」
 聞くや否や、瑠可は飛び出していた。
 彼女のいなくなると、ただ雨の音ばかりがやけに耳に響く空気だけが残った。誰もが抜け殻のような顔をして、ぼんやりと中継を眺めていた。
(常連客)「彼女の母親じゃないといいわね・・・・・・」
 常連客の一人、美智代は手持ちぶたさを紛らすように、火のついていない葉巻でカウンターのテーブルを叩いた。
(崔州平)「・・・・・・そうですね。離れ離れになった親子の再会に、ドラマのような悲劇というスパイスなんかいらない。 そう僕も思いますよ」
 カウンターに立っていたマスターは、背後にずらりと並んだバーボンのボトルのひとつを手に取り、おもむろにグラスに注いだ。
(美智代)「まるで変わらないのね。昔、同じ台詞を貴方から聞いたことがあるわ。そう、生き別れた最愛の女性(ヒト)の ことを探していた頃の貴方から・・・・・・」
(崔州平)「その話はよしてくれ・・・・・・。もう終わったことだ・・・・・・」
 マスターは、氷も入れずにグラスを傾けた。揮発していくエタノールのような匂いに、一瞬眉間に皺を寄せた。その隣で美智代は「クスクス」、と わざとらしく言った。
(崔州平)「なんだい? その笑いは」
(美智代)「・・・・・・やっぱり貴方は、昔から何も変わってないと思って。嘘をつくとき、決まって水で割るのを忘れるの」
 マスターはしびれた唇をぺロリを舐めた。
(美智代)「・・・・・・でも、まさか瑠可ちゃんの母親の名前が、貴方の消息不明の女房と同じ名前とはね・・・・・・。偶然にしては・・・・・・ と思わない?」
(崔州平)「・・・・・・世の中には同名の人がいるものだよ・・・・・・まさかあいつが・・・・・・」
とそのとき、画面のテロップが変わった。
 マスターは思わずグラスを落とし割ってしまった。
(レポーター)「ただ今入りました情報によりますと、被害者の女性はつい先ほど、搬送先の病院で−−−」
 マスターの耳にはそれ以上届かなかった。気がつくと、彼は雨の中にいた。
”・・・・・・世の中には同名の人がいるものだ!”
 そう何度も心の中で叫びながら、彼は走っていた。

(つづく...)

エンディング
 知らず知らずのうちに時は過ぎ、お別れの時間が迫ってきました。今宵の告白劇場は如何だったでしょうか?
 姫を愛する気持ちは年中無休、24時間営業でございます(^o^) 姫への愛がある限り、ずっとネット上で愛を語りたい崔州平でした。
 読み苦しいところがあったらごめんなさいね(^-^;

 それでは次回の更新時にまたお会いしましょう。お相手は崔州平、提供は臥竜岡がお送りいたしました。

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