人工的な要素を食品に取り込むというやり方は、実は決して新しいものではない。ご存知のとおり、
現在の加工食品の殆どには食品添加物が含まれてるのだ。
この食品添加物に関する規制および安全評価としては、急性毒性、亜急性毒性、発ガン性、催奇形性などを
調べなくてはならないことになっている。
しかも安全評価のやり方にも疑問が残る。組み換え食品が安全であるかを評価するのは厚生大臣の諮問機関
である食品衛生調査会である。しかし実際に審査を行うのは、その中のバイオテクノロジー特別部会の下に設
置された一分科会に過ぎない。 さらに議論されるデータは全て開発企業から提出されたものであり、行政が独自に実験を行ったり情報収集 をするなどされていない。これでは企業が仮に自分達にとって不利になる情報を隠していたとしても、それを 発見することは出来ないだろう。
事実上、安全評価は機能していないのだ。 |