本日の御題:大予測!1999年都知事選
  ◆誰が来るのか……?
 今年の都知事選は一味違う。有名人のオンパレードだ。鳩山氏は民主党の顔であるし、舛添氏はテレビによく登場する 論客だ。
 また明石氏は国連事務次官として活躍した人物であり、石原氏についてはもはや説明を必要としないだろう。

 いずれも、もし普通の都知事選だったならば当選できそうな人物である。都民の方は選ぶのも大変だろう。

 ここでは、混迷を極める都知事選について、候補者を中心に考察したい。


 立候補順にいこう。まず鳩山氏。同氏は言わずと知れた民主党の顔の1人である。同氏が立候補したときは自民党が相乗り する気配さえ見せたほど、これで都知事選も決まったな、という印象であった。
 しかし、明石氏・石原氏という知名度の高い人物が現れるや否や、急激にインパクトを失っていったのも事実だろう。
 始めこそ無所属候補でいこうとしていたが、結局民主党公認に落ち着いてしまったのは残念だ。公認を得なくても事実上 民主党候補と同じなのだから、私としては「政党間の勢力争いを都政に持ちこみたくないから無所属で出る」と言った 当初の立場を貫いてほしかった。

 また、青島現都知事が鳩山氏を応援していることも同氏にとってプラスに働くかは疑問である。青島氏は立候補を諦めざる を得ないほど支持率を下げていたわけだし、元々無所属で当選したのだから今更政党公認の候補者を応援するというのは筋が 通らないからである。

 柿沢氏は、「自民党にいた」というレッテルが最大の弱点である。自民党公認に明石氏がいるほか、石原氏も出馬してしま ったため、自民党支持者の票は期待できない。
 都政についてよく知識を持っているが、話し下手というか、語りに迫力がなくリーダーシップの発揮を強く求める都民の 期待が集まることは難しいだろう。

 舛添氏は専門家だけあってよく物事を知ってはいるが、カリスマが足りない。2度の離婚と女性蔑視癖がある同氏には、主婦 層の支持は集まりにくい。
 また、倉本氏とのごたごたもイメージダウンであった。
 評論家であるため知識はあるが都議会を相手にどこまで現実的に行動できるかはなお不透明だ。 言うこととやることは別という言葉を今更ながら思い知ることになるかもしれない。

 三上氏は共産党の候補者である。教職免許を持っているだけあって教育問題には非常に熱心だが、相当の「左派」なので、 広い支持は集められそうにない。

 明石氏は今回の選挙で最も同情すべき人物である。やっと決心して出馬表明したその直後に、石原氏の出馬とは不運としか 言いようがない。
 テレビの討論会では無知なことを存分に曝け出してしまったし、決断力もあるようには見えないし、国連事務次官を やっていたわりには、どこか頼りない。

 そして最後に石原氏。主婦層を中心に幅広く支持を集めそうな勢いだが、いかんせん同氏は非常に鷹派であり、都政を掻き 回してしまう可能性が高い。

◆恐縮ながら各候補を採点!
 上の考察を元に、各候補者にはまことに申し訳ありませんが、管理人の独断と偏見による候補者の評価を次に記します。

立候補順/敬称略
候補者政治力決断力人望
鳩山
柿沢
舛添
三上
明石
石原

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