本日の御題:人類の歴史から見るLinux登場の考察 |
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◆オープンソースはコンピュータ界の民主主義 どうも私は仰々しいタイトルを付けてしまいがちだ。やはり大胆でインパクトのあるものが好きなO型のせいだろうか・・・?
まずは、Linux(リナックス、ライナックスと読む)について簡単なおさらいをしておこう。 オープンソース プログラムを打ったことがない方には「ソース」と言う言葉は馴染みないかもしれないが、いわゆるプログラマーが OSやアプリケーションを思うように動作させるために記述するプログラムのことである。簡単な例はこんな感じだ。
for(i=0;i<=5;i++){ プログラム言語を知らない人間からするとこの暗号のような見えるコードこそ、全てのOS、アプリケーションの源(ソース) なのである。 Windowsにしろ、MacOSにしろ、ソースコードは大切な財産であるから、MicrosoftもAppleも、また一般アプリケーション開発 ソフト会社も公開することはなかった。
そんな中、突如彗星のように現れ、世界中に広まったOSがLinuxである。スウェーデンの学生が作ったこのOSの最大の特徴は
この大切なソースコードを公開していることである。 詳細はこれから述べることにしよう。
◆MicrosoftのOS市場独占と不正疑惑 たとえば、Windows APIである。APIとは、簡単に言えばOSに乗ったアプリケーションを作る際に、プログラマーがタッチできる 命令の集まりである。つまり、ソフト会社がソフトの開発を行う場合、このAPIを使うことになる。
ここでの疑惑は、Windows APIが全て公開されているか、ということである。
この場合、OS開発会社という立場を利用して、不当に他社のソフト開発を妨げていることになる(自社にのみ使える命令がある
、つまり不当に他社を差別している)。
真相は、Windowsのソースコードを見てみないと分からないが、少なくともオープンソースOSのLinuxならば、そういった懸念は
全く起こらない。全世界に散らばるプログラマー達が自由にその内容を見ることができるため、すぐに事が露見するからだ。
◆一巨大企業による情報独占の危険性 Windows98になって、ブラウザはIEが強要され(と言っても過言ではないだろう)、インターネット接続に際しては、少なからず の役割をMicrosoftは果たすようになった。
そして、事件は起こった。 もしオープンソースOSであるLinuxがこれをやろうとしたならば、試みた開発者は一夜のうちにつまはじき者にされてしまうだ ろう。 インターネット時代に本格的に突入し、各コンピュータが繋がったとき、その巨大なネットワーク内の情報を、もし一社が全て 握っているとしたらどうだろうか? これほど恐ろしいことはない。 誰でも平等にソートコードを見ることができる。この発想こそ、コンピュータ界の民主主義ではないだろうか。 |