本日の御題:中国の日本脅威論に異議あり
◆中国の異常な警戒
 南京大虐殺のことが書かれたメモが最近見つかり、物議をかましていることを読者は知っているだろうか? 当時中国にいた あるドイツ人が書き残していたらしい。
 南京大虐殺が果たして本当にあったのか、なかったのかという議論が時々成されてきたが、ドイツ人という比較的中立的な人 (最も当時は同盟国であったが…)によって大虐殺が記録されていたことは、これらの議論に一応の結論を出すことができる。
 つまり、「南京大虐殺はあった」のだろう。

 当然、我々日本人も先祖の過ちに関しては真摯に受け止めなくてはならないし、反省もしなくてはならない。
 しかし、これが直接日本脅威論・日本軍国主義論に結びつくだろうか? 日米同盟の運用面の指針になるガイドラインを巡り、 中国は異常なまでの警戒をしている。勿論、台湾問題が含まれることを警戒しているためであるが、それにしても江沢民主席は 日本を論じるたびに「軍国主義」という言葉を使いたがる。

 これに対して、意外にも韓国は平静を保っている。まあ、日本と同様アメリカと二国関同盟を結び、北朝鮮と戦闘状態になれ ば日本にも間接的に協力してもらう必要があるのだから、当然といえば当然であるが。

◆日本脅威論の虚像
 では日本の軍備はそんなに脅威なのだろうか。確かに、個々の兵器の性能は先進諸国でもトップクラスであり、意外なことに 航空機に関しても日本の技術なしでは米国は作れない部品さえある。ただしエンジン関係は日本は弱い。
 しかし、

核兵器」を持っているのは果たしてどちらだろうか?
大陸間弾道ミサイル」を持っているのは どちらだろうか?
空母建設」に情熱を燃やしているのはどちらだろうか?
100万の軍隊」を持っているの はどちらだろうか?

 是非とも中国首脳に聞いてみたいものである。勿論、「ガツン」と。

 ご存知の通り、中国も韓国も「日本脅威論」を政治的に利用しているに過ぎない。そうすることで、有利に交渉をしようと 言うわけである。

◆中国的問題の解決
 では、今後どうすれば、彼らから日本に圧倒的に不利なこの「政治的カード」を取り除くことができるだろうか?
 方策はいくらでもあるが、最も単純かつ有効な手段は、「インドネシア動乱」などの事件に機敏に対応することだろ う。

 インドネシアで反政府運動が暴徒化した時、華僑と呼ばれる中国人がどさくさに紛れて虐待を受けたことは知っている方も 多いだろう。これはインドネシアの経済の大部分を華僑が支配しているため、その嫉妬が爆発したのである。
 実は華僑の経済支配というのはインドネシアに限ったことではなく、東南アジアの国々は多かれ少なかれ華僑に経済を握ら れている。そしてこの地域は不安定な政情であることも共通している。つまり、インドネシアで起こったことが、同国のみな らず近隣地域でも十分起こる可能性があるのだ。

 私は、もしこれらの国で動乱が起こったならば、速やかに自衛隊又は民間機の輸送機を現地に派遣して、日本人は勿論のこと 中国人も積極的に保護すべきだと考えている。
 自国人を救助した日本の輸送機が中国の空港に降り立ったならば、どうしてこれを「軍国主義の賜物」と罵れるだろ うか? 中国首脳が笑い者になりたくないと思うならば、心の内ではどうであれ賞賛の言葉を述べずにはいられないだろう。

 国際貢献というと、すぐにPKFだの海外派兵だのと言われるが、これこそ真に日本の地位を高める国際貢献ではないだろうか?  と筆者は考えるが、皆さんはどうだろうか。
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