本日の御題:オスプレイ配備は、拒否すべき

本当に日米同盟を重視するならば
ヘリと飛行機の両方の機能を持つオスプレイ沖縄に配備されようとしている。 私は軍事マニアではないが、兵器については元々興味があり、オスプレイが日本に配備されると初めて聞いた時には、正直「いよいよか」と思ったものだ。

航続距離が現在のCH-47に比べて長いこと、速度も速いことから、広範囲に迅速に兵員を展開できるという点では、昨今の東アジア情勢を見る限り、不可欠だからだ。

米軍は、中国の軍事力が増強されるに伴い、韓国や沖縄といった場所では不意打ちの先制攻撃を受ける危険が高く、より距離を置いて分散配備することを考えているため、CH-47では役不足なのだろう。

米軍は同盟国であり、中国をけん制することに繋がるならば、配備を拒む理由はないと、当初考えていた。

しかし、オスプレイの配備がささやかれるようになり、それまであまり出てこなかったさまざまな不具合情報を知るにつけ、私の意見は全く変わってしまった。

アメリカ本土でも地元住民の反対にあって配備を見送ったような機体を、あの沖縄の米軍基地に配備することなどできるはずがない。

世界でも珍しい、いや例がないほど、町のど真ん中に空港があるのが沖縄なのだから!

けたたましい騒音や墜落事故、続く故障トラブル等、オスプレイはいずれをとっても居住区のど真ん中に配備するような機体ではない。

事故や故障についても、日が経つに従って逓減しているならばまだよし。
しかし実際は、問題が後を絶たない。 今年だけでも、4月にはモロッコで、6月にはアメリカのフロリダ州墜落事故を起こしているが、つい最近も、米南部ノースカロライナ州で、基地から離れた市街地の空き地に緊急着陸したばかりだ。

アメリカ政府は、機体に問題はなく、操縦ミスによるものだとしているが、それは信じがたいし、仮に操縦ミスであっても配備を拒否する理由には十分なるだろう。

現実に、事故が継続的に続いているのだから。 しかし、この状況でなお、日本政府(野田内閣)が、アメリカに気を使いオスプレイ配備にまったく異議を唱えていないことに不気味さを覚える。

日本政府というものは、本当に日本国民が選んだ議員によって運営されているのだろうか?

野田首相は、「日米同盟のためには必要」と言うのだろうが、考えてもみてもらいたい。

もしオスプレイが沖縄に配備後、事故を起こしたらどうなるだろうか?

それこそ、沖縄県民の米軍への拒絶反応は今以上に盛り上がるだろうし、アメリカに何も言えない日本政府にも矛先は向かうだろう。

それは沖縄基地の在り方を根本から問うような問題に発展するはずだ。 これは、アメリカにとっても、決して好ましい状況ではない。 そのようなリスクを冒してまで、オスプレイを沖縄に配備するなどナンセンスだ。

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