CRAZY


陵刀が帰宅すると、鉄生はちょうどシャワーを浴びて出てきたところだった。
「あ・・・お帰り。ちょっと寝汗掻いたから、風呂借りた・・・」
「そう。もう身体大丈夫?朝大分辛そうだったから。」
「あ、あぁ。・・・そういえば親父さんが、仕事が入ったって言って夕方出かけたから。お前によろしくって・・・
 俺も・・・そろそろ帰るわ。昨夜は無断外泊しちまったし、仕事も休んだから、なっちゃんとかが心配してると思うし・・・」
鉄生は自分の荷物を持ち急いで帰ろうとしたが、陵刀の一言でその足を止めてしまった。
「鉄生くん、僕に何か隠し事してない?」
「別に・・・何も。なんでそんなこと聞くんだ?」
「鉄生くんが、さっきから僕と目を合わそうとしないから。」
「気のせいだろ。」
そう言って鉄生は再び部屋から出て行こうとした。
しかし、陵刀にその腕を掴まれてしまう。
「じゃあ、この手首の痕は何?」
「これは・・・!」
何でもない。と言おうとしたが、そのまま陵刀に壁に押さえつけられ、シャツを捲り上げられた。
鉄生の胸の辺りには、陵刀が付けた覚えのない鬱血痕がいくつも残されている。
「アイツに犯られたんだろう。」
「痛っ・・・」
思い切り手首を握られ、鉄生は悲鳴をあげる。
「離せ・・・離せってばっ!!」
陵刀の腕を振り払おうと、自分の腕を振り上げた瞬間、鉄生の爪が陵刀の左頬をかすめた。
傷口に赤い色が滲む。
「わ、悪ぃ、そんなつもりじゃ・・・」
一瞬の沈黙の後、陵刀は頬の傷を指でなぞり、手についた自分の血を舐めとった。
「キミが誰のモノなのかハッキリ教えてあげないとね・・・」


鉄生は膝をつき、陵刀のモノを銜えさせられていた。
口内に青臭い先走りの味が拡がる。
「んぅ・・・」
「流石、アイツに仕込まれただけのことはあるね。」
違うと否定したかったが、頭を押さえつけられ首を振ることさえ出来ない。
顎がそろそろ限界に近づいた時、不意に髪をつかまれ引き離された。
その瞬間、白い飛沫が鉄生の顔を濡らした。
「似合うよ、厭らしいキミにピッタリだ。次は下の口で味わってもらおうかな。」
鉄生は壁にへばりつくような格好で押さえつけられ、下着ごとズボンを下ろされた。
「ココでアイツを銜え込んだんだろう。」
「やめろ・・・」
「どんな声で啼いたの?どんな顔をアイツに見せたんだ!」
陵刀は今まで見せたことのない表情で鉄生を怒鳴りつける。
「やめろよ!・・・お前、おかしいよ・・・」
鉄生は震える声で陵刀にそう告げた。
「おかしい?・・・確かにそうかもしれないね。でも、そうさせたのはキミじゃないか。」
鉄生をさらに強く押さえつけ、そのまだ慣らしてもいない秘部に自らの猛りをあてがい、徐々に侵入させていく。
「い、たい・・・」
鉄生のそこは、自然にその侵入物を拒もうとする。
「アイツのはよくて、僕のは拒むのかい?」
「違・・・ッ!?」
無理矢理腰を押し進められた瞬間結合部に激痛がはしり、中から赤い液体が流れ落ちた。
「あぁ、切れちゃったね。でもこれで滑りが良くなるから丁度いいや。」
そう言って陵刀は容赦なくその行為を続ける。
鉄生はだんだんと自分の身体を支えきれなくなり、壁に手をついて前のめりの体勢になってしまった。
「ほら、ちゃんと立たないと駄目だよ。」
「ひ・・・っ」
身体を起こされ、今までより強く中を突かれた。
繋がっている部分は、既に血とお互いの体液でぐちゃぐちゃになり、床に厭らしい水溜を作っている。
「出すよ。」
「やめっ・・・ああぁっ!」
陵刀は自分の熱と怒りを相手の最奥にぶちまけた。


陵刀はベッドから起き上がり、ベッド脇の机の引き出しの奥から小箱とライターを取り出した。
箱の中の煙草を一本銜え、それに火をつけると、苦いものが肺に流れ込んでくる。
「長い間、吸わないようにしてたのにな・・・」
白い煙を吐き出し、隣で疲れ果て眠っている鉄生の顔を見る。
目は赤く腫れるまで泣かせ、声も嗄れて出なくなるまで啼かせた。
「キミはどこまで僕を狂わせれば気が済むんだ・・・」
まだ長さを保っている煙草を机の上で揉み消す。
頬の傷が微かに痛むのを感じた。


*Does it continue?*

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〜あとがき兼いいワケ〜

こちらは「鬼畜陵刀&ちょっと強気(?)鉄生」でした。
顔●を一度書いてみたかった・・・(変態)
今回はエロというより鬼畜を強調してみたのですが・・・こんなのワイルドライフじゃねぇ!!Σ(〇0〇;)
修羅場ってるよ〜。陵刀センセ、口調がいつもと違うよ〜(泣)
最近ウチの陵刀は変態通り越しておかしくなってますね・・・(おかしいのはオマエの頭だ)
煙草な陵刀センセがお気に入り(笑)
なんか陵刀って煙草吸わなさそうだから、その意外な煙草を吸わせて心情表現できたらな〜と思ったんですが、どうでしょう?
「長い間〜」って、それいつの煙草やねん!っていうツッコミはしないでやって下さい。






紅月の感謝の気持ち またまた萌えな陵鉄をありがとうございます!!鬼
畜陵刀はやっぱり基本ってかんじでいいですね〜。
素敵です>< 自分の血を舐める陵刀センセが好
きです(笑)。そして最大の萌えどころ『顔○』(←強
調するな!)。嫉妬しまくりの陵刀センセにかなり愛
を感じましたvv最後の煙草のシーンがまたツボで。

何故か煙草って萌えを感じてしまうんですよね〜。
自分は吸えないくせに・・・(苦笑)。玖様、いつもな
がら素敵な小説を本当にありがとうございましたー!








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