『これが彼らの日常スタイル』




「今日、(うち)寄ってくか?」
「え!?…あ、ああ。」
「なに動揺してんだ?」
「い、いや!別に…。」
「フッ…バーカ!」
「なっ!?いきなりバカはねぇだろ!?」
「じゃあ、スケベ。」
「はぁ!?なんでそうなるんだよ!?」
「さっきエロいこと想像して、動揺したんだろ?」
「え、えろいって…真顔でそういう台詞を吐くなよな…。」
 十希夫の疲れたような呟きは、さらりと無視された。
 目の前の男―クロサーこと黒澤和光によって。
「お前ってさー、以外にスケベだよな?ムッツリスケベっつーか。」
「おいおい!お前は一体人をどこまで変態にするつもりだ!?」
「ハハハッ。じゃあ、今日待ってるからな!」
「ああ。今日は思いっきりそのスケベっぷりとやらを発揮してやるから、覚悟しろよな?」
 悔し紛れに皮肉を込めて放った言葉は、

「フッ…期待して待ってるぜ?」

 黒澤の妖艶な笑みに敢え無く撃沈するのだった――――。




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