それは―――

『おら、コロッケをおらの嫁さんにするだーvv』

 T・ボーンの邪気のない一言から始まった・・・。






   勝者の条件






「コロッケ、話がある。」
 そう真剣な表情でリゾットが言った。
 コロッケは目を輝かせて、
「うわぁーっ、リゾットが俺に話?うわぁ〜〜っvv」
 嬉しそうにピョンピョンと飛び跳ねる。
 その可愛らしい様に目を細めつつも、リゾットの固い表情は変わらない。
「あの・・・なんかその・・・噂を聞いたんだが・・・。」
 珍しくも歯切れの悪いリゾットに、コロッケは不思議そうな顔をする。
「へ?何の話〜?」
「おまえが、T・ボーンの『嫁』になるって話だ。」
「・・・・・えええーーーっ!?」
 半拍遅れて、コロッケの絶叫がその地一帯に響き渡った。





「・・・・・で、『よめ』って何?」
 しばらく経って、コロッケが発した一言は、相変わらずのボケっぷりだった。

 ドンガラガッシャーン

 思わず派手にズッコける王子リゾット。
「わ、わかってなかったのか・・・。」
「うん!」
 いや、そんな元気良く言われても・・・。
「で、何?何?」
 ニコニコと迫るコロッケに、リゾットは何と言おうか迷う。
 本当のことを言って、もしもコロッケがT・ボーンの嫁になることを承知してしま
ったら・・・?
 そんなことは考えたくもない。
(・・・そうだ!)
 リゾットはこの危機的状況(笑)を逆手に取ることを思いついた。
「そんなに知りたいのか?コロッケ。」
「うん!知りたい。」
「じゃあ教えてやるかわりに1つ約束しろよ?」
「なぁにぃ〜?」
「T・ボーンじゃなくて、俺の嫁になれ。」
「へ?リゾットの?」
「ああ。嫌か?」
「うぅん、いーよっ!だって俺、リゾットのこと大好きだもん。エヘヘヘヘヘッvv」
 子どもらしいはっきりとした告白だった。
『嫁』云々の話の途中で「大好き」とくれば、これはプロポーズ→O.K.と同じで
ある。
 コロッケは『嫁』の意味も知らないまま、リゾットのプロポーズを受けてしまった
・・・らしい。
 リゾットはと言えば、コロッケの「大好き」攻撃にメロメロになっていた。
 しばらく放心した後、
「コロッケ・・・幸せにするよ。」
 コロッケの手を握りしめて、固く誓う。
「???」
 コロッケはそんなリゾットを不思議そうに見つめるのだった・・・。



 ―――ところで、『嫁』の説明はどうなったんだろう?
 疑問を残しつつ、終わるっ!!








突発意味不明SSでした・・・(滝汗)。毎週、ひそかにアニメの『コロッケ!』を
見てるのですが、もうコロッケの可愛さにヤラレまくっております(ショ○魂がこう
メラメラと<オイ)。一押しはやっぱり『リゾコロ』で。でもぶっちゃけコロッケ受
なら何でもオッケイ<またか・・・ ひそかにバーグ×コロッケでもオッケイ!(い
や、それはマズイんじゃ・・・/汗)T・ボーンも大好きですよ〜vv特にワンちゃん
になったときが可愛くって(笑)。今回のSSの冒頭の台詞は、T・ボーンならヘロ
ッとこういうこと言っちゃいそうだなぁとか思ったりなんかして。ほんとはT・ボー
ンも出したかったんですけど、リゾット王子が暴走しちゃって強制終了(オイオイ)。
この続きは・・・永遠に書かないかもしれない(笑)。




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