どっちが勝者?




 ダンッ。

 突然、ロッカーに叩き付けられるようにして押し付けられた達海が、相手
を見上げた。
 その呆れたような眼差しが、相手―村越―に突き刺さる。
「俺言ったよな?殺したいと思っても、俺が解任されてからにしろって。」
「殺したい?違いますよ。」
「じゃあこれは何だよ?」
「殺したいんじゃなくて、俺はあんたを抱きたいんです。」
「…っ!」
「…………フッ。」
「何笑ってんだよ?」
「あんたを困らせることが出来て嬉しいんですよ。」
「別に困ってはいないけど。」
「え?」
「…って言ったら、どうする?」
「…っ!」
「…………」
「…………」
「怒るなよ。」
「怒ってません。」
「怒ってるだろ。」
「怒ってるんじゃなくて、またあんたのいつものペースにハマってしまった自
分に腹を立てているだけです。……俺は一体どこに学習能力ってもんを置
き忘れてきたんだろうか…。」
 ブツブツとなにやら自己嫌悪に陥り始めた村越に、達海はいい笑顔でこう
言い放った。

「一生俺のペースにはまってろよ。」



 数秒後―――
「…それってプロポーズですか?」
 見た目は厳ついが、中身は乙女な村越だった……。




                                         【END】








ジャイキリ好きです!もちろん(?)タッツミー総受で。本命は多分きっと今
書いたコシタツ(=村越×達海の略)でしょう…か?(聞くな!)まあぶっち
ゃけ達海受なら、相手は後藤さんでも王子でも椿でも…etc.正直誰でも
かまいません(節操なし)。とりあえず3巻のコシタツ遊園地デートv〜殺し
たいほど愛してる編〜は、伝説だと思います!(笑)




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