『恋する男の誤解と純情 1』 「なぁ、わい・・・幕之内のこと好きやねん。」 そう、浪速の虎が言った。 まるで、『好きな食べ物はプリンだ』とでも言うような軽い口調で。 「えっ?・・・・・・えーっと、僕も千堂さんのこと好きですよ?」 こちらもあっさりと答えた。 まるで、『自分の趣味は釣りです』とでも言うような明るい口調で。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 しばらくの沈黙があった。 先に口を開いたのは、千堂だった。 「いや、ちゃうねん。いやいや、違ってはないけど・・・とっ、とにかく意味がちゃうね んて!」 意味不明の言葉の羅列。 「?」 一歩はきょとんとして千堂を見つめ返す。 「だっ、だから・・・」 一歩の無垢な視線に晒されて、千堂はうろたえていた、思いっきり。 「だからそのぅ・・・・わいと宮田とどっちが好きやねん?」 うろたえるあまりとんでもない質問をしでかす千堂であった。 「??」 ますます首を傾げる一歩。 しかし律儀な彼は、質問されれば一生懸命答えようとする。 「宮田君は・・・僕の憧れなんです。だから―――好きっていうのとは違う気がします。」 ズガーン そんな効果音が聞こえそうなほど、一歩の言葉は千堂に打撃を与えた。 『好きという言葉では量れないほどの宮田への気持ち』 つまりそれは、誰よりも一歩にとって宮田は特別な存在であるということ。 自分は、「好きですよ?」とヘロッと返されたというのに・・・。 「―――ようわかったわ、幕之内の気持ちは・・・。ほなな。」 ヨレヨレとその場を立ち去る千堂。 背中には哀愁が漂いまくっていた。 一歩は、「え?千堂さん!?」 急に去って行く千堂を呆然と見送るのみ。 本当はまだ、言いたいことが残っていたのだけれど・・・。 わかってくれたのかな?僕の気持ち。 しかし――― その日、千堂と一歩の間には、大きな誤解が生じていたのであった・・・。 【2へ続く】 [途中書き] や、やってしまいました////初書き「はじめの一歩」です。実は一歩は、アニメでしか 見たことがありません(原作の量が量だけに読み始める勇気が・・・あわあわ)。 自分では、宮一(宮田×一歩)が本命だと思っていたのですが、気付けば千堂さんラブ ラブ〜状態になっておりました(苦笑)。どうやら私、関西弁キャラに弱いようです。 (って、自分関西人なのに何か間違ってる気がしないでもないですが/汗) コナンでも服部ラブvだったりとか←関係ない で、千堂さん好きだなぁと自覚した途端、宮一よりも千一派になっておりましたとさ。 チャンチャン♪<おい 宮一も書いてみたいんですけど、どうにも宮田君という人が複雑すぎて書けそうにない なぁとか(書く前から引いてみたり/爆)。それより、千一楽しいですよ♪(笑)もっと千 堂さんは押せ押せでもいいかと思うのですが、こんな純情系(?)の千堂さんも好きか も・・・(って、自分で書いといて変ですね)。 まったりペースで更新してまいりたいと思っておりますので、よろしければこれからも お付き合い下さいませ(って、果たして読んで下さる方がいらっしゃるのかどうか疑問 ですが・・・/汗)。感想とか頂けたら泣いて喜びます!(>_<) |