絶対服従の法則[ジャイキリ(村越×達海)]




 俺はあの瞬間、あの人に奪われたのだろう。
 心とかそういった類(たぐい)の全てを何もかも―――


 望んで実現した、2人っきりの状況。
 あとは…言葉にするだけ。
 この気持ちを言葉に…。
「達海さん…。」
「うぉっ…!?」
「何て声出すんですか!」
「いやだって…急に気持ち悪い呼び方するから。」
「気持ち悪いって…。ハァ、それはすいません。今日は監督じゃない貴方に言い
たかったもので。」
「フゥ〜ン。で?」
「貴方は以前俺に芝(ピッチ)の上では絶対服従だと言いましたよね?」
「うん、言った。」
「じゃあ、芝(ピッチ)の外なら?」
「へ?」
「外なら許してもらえますか?」
「えーっと…ちなみに何を…かな?」
「たっ、例えばその…愛の告白…とか。」
「ブッハハッ!おっまえ顔がゆでだこみたいになってっぞぉ〜。」
「茶化さないで下さい!」
「…いいよ。してみれば?その愛の告白ってやつ。」
「後悔しませんね?」
「うーん、俺最近耳が遠くてさ〜。」
「(ムッ…。)じゃあ絶対聞こえるように叫んであげましょうか?」
「ハハハッ…。俺も好きだぜ?」
「…っ!まだ何も言ってないのに…酷い。」
「芝(ピッチ)の外だって主導権は渡してやんないよ!」
「……ハァ。」


 村越が達海に勝てる日は遠い――――。












  懲りない男[戦う!セバスチャン(デイビッド×セバスチャン]




「なぁ、ハニー。」
「何だ?」
「お向かいサンに聞いたんだけど、ハニーの操はすでにお向かいサンに捧げら
れた後だっていうのは…本当なのか?」
「(…ピキッ!)」
 ガッターンとイスから立ち上がり、どこかへと行こうとするセバスチャン。
「ちょっ、ちょっとハニー。どこ行くの?」
「ヤ(殺)ッてくる!」
「わぁ〜っ、ストップ!ストップ!」
 デイビッドに宥められて、なんとか落ち着きを取り戻した…のかどうかは怪しい
が、とりあえず隣家の主人をヤ(殺)ることだけは思いとどまったらしい。
「…全く。あの人はロクなことを言わないな。」
「じゃあ…嘘なのか?」
「当たり前だ!お前もいちいち反応するんじゃない!だからそうやっていつもか
らかわれることになるんだ。」
「sorry. そっか〜、でも良かったぁ!まだハニーの純潔は守られてるってこと
だよね?」

 セバスチャンの眉間に縦皺が1本…。

「じゃあ俺にもまだハニーのお初を頂くチャンスが…!」

 縦皺が2本…。

「ハニー、これからは俺のことはぜひダーリンって呼んでくれ!」

 縦皺が3本…。

「…ハニー?」

 チュドーンッ!



 その後、デイビッドがどうなったのか誰も知らない――――。















 以上が、WEB拍手のお礼SS(全2種)第7回分でした。
 ええ、趣味に走りました(笑)。ジャイキリは今一押しのスポーツ漫画です!
そして戦セバはギャグ漫画の中では一番好きな作品です。どちらもやっぱり
主人公総受で!(苦笑)
 ではでは、上記のSS公開中に拍手をして下さった皆様、本当にありがとう
ございました>< 引き続き、第8回公開中もよろしくお願い申し上げます!




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