『大人の独り言』(WL:賀鉄)




 キスをすると、鉄生君はいつも真っ赤になる。
 その顔が可愛くて、また見たくてキスをする。
 その繰り返し。
 いつまでも慣れない鉄生君が微笑ましくもあり、でも時々少〜しだけ
困ったりもするのだが・・・。
 あっ、でも慣れて余裕のある鉄生君ってのもヤダなぁ・・・などと、とり
とめのないことを考える午後の一時―――
 ちなみに何で時々困るかって言うと、あまりにも純粋すぎて、簡単に
は手が出せないんだよねぇ。


「師匠ーっ!」
 今日も元気な彼の声。
「いらっしゃい、鉄生君。お茶の用意ができてますよ。」
「ヤッタ!」
 嬉しそうな彼の顔を見ながら、
(さて、今日はどんな方法でクドき落としましょうか?)
 あの手この手と思案を重ねる賀集真吾―――いい年こいた大人の男
である(笑)。










  『君を乗せて走りたい』(鬼組:神南×大)




(うわっ、今朝日奈、1人!?こここれってチャンスじゃねぇか?よ、よし
っ!声かけるぞ・・・が、頑張れ、俺っ!!)
「よっ、朝日奈。」
 焦りまくった心の声とは全く逆に、クールな表情で声をかける男が1人。
「あっ、神南さん。こんにちは。」
 にっこりと微笑まれて、神南の心臓がドキーンッと高鳴る。
「おぅ。め、珍しいな。今、1人・・・なのか?」
 微妙に声を上擦らせながら神南が問う。
 しかし大がそれに気付くはずもなく、
「あっ、はい。今日は明凌連の集まりもありませんし、そろそろ帰ろうか
と思ってたところなんです。」
「そうか・・・じゃあ、一緒に帰らねぇか?」
「え?神南さんと・・・ですか?」
「俺とじゃイヤか?」
「いっ、いえ。とんでもないです!嬉しいです。」
 大の何気ない言葉が、神南の中で大きくなっていく。『嬉しい』ってど
ういう意味だ?それは少しは期待してもいいってことなのか?

 2人並んで帰りながら(神南はバイクを押している)、他愛ない世間話
を途切れ途切れに交わす。
 そして―――
 帰り道が分かれる寸前になって、勇気を振り絞った神南がようやく口を
開いた。
「なぁ、朝日奈。今度、俺のバイクの後ろに乗ってくれねぇか?」
 大は一瞬大きく目を見開いて―――
「はい!でも俺なんかでいいんですか?」
「ああ、朝日奈がいい。朝日奈じゃねぇと意味がねぇんだ。(好きな奴を
後ろに乗せて走るのが、ずっと俺の夢だったからな・・・。)」
「?」
「じゃあ約束だぜ?」
「はい、約束です。」

 こうしてひっそりと、2人の間にデートの約束が交わされたのであった
――――。










  『無邪気な貴方』(コロッケ!:リゾコロ&シャベコロ)




「コロッケ、今から散歩に行かないか?」
「えーっ、リゾットと散歩?行く行くー!」
「そうか・・・」
 嬉しそうに微笑むリゾット。しかし次の瞬間、
「あっ!」
 というコロッケの声がその笑みを掻き消した。
「どうした?コロッケ。」
「俺、今からシャーベットとドライブに行く約束してたんだ・・・。」
「何!?」
 シャーベットと聞いて、リゾットの眉がつり上がる。
 あいつがコロッケを狙っていることなど百も承知。
 こうなったら―――
「ごめん、リゾット〜〜。」
 悲しそうなコロッケを宥めるように優しく頭を撫でてやりながら、
「よし、コロッケ。じゃあ俺も一緒にそのドライブに行くとしよう。」
 リゾットは邪魔する気満々で(でもそれをおくびにも出さずに)、さわや
か〜に提案する。
「ほんと!?ワーイ♪リゾットが行ったら、シャーベットもきっと喜ぶよ!」
 無邪気にはしゃぐコロッケを見つめながら、
(いや、それはないな。)
 リゾットは心の中で冷静にツッコむのだった・・・・・。










 只今、勝手に萌えジャンルその3
  〜D−LIVE!!より波戸×悟〜


  『天然最強物語』




「悟ぅ〜、今晩おまえん家に泊めてくれへんか?」
「え?」
「いやもうクタクタで・・・。こっからやったら、おまえんとこがいっちゃん近いや
ろ?」
「はぁ、まあそうですねぇ・・・。」
「じゃあ決まりやな!」
「えっ?あっ、はい・・・。」
 そんなわけで(?)、一仕事終えた波戸と悟は、大量の食料を近所のコンビ
ニで仕入れ、そのまま悟の家になだれ込んだ。


「フーッ、生き返る〜。」
 ビールをグイと呷ると、波戸は上機嫌で悟の方を向いた。
 そして―――
「どや?おまえも飲んでみぃへんか?」
「波戸さん、俺未成年なんですけど・・・。」
「なんやそんなんかめへんかめへん。そない細かいこと気にしとったら、大き
く羽ばたけへんでぇー。」
 どこへ?とツッコみたい心境の悟だったが、やめておくことにする。
 酔っ払いには何を言っても無駄だということは、経験上(某M氏/笑)よくわ
かっている。
「じゃあちょっとだけ・・・」
 そう言って、悟は波戸の飲みさしをヒョイと奪い取った。
「おい!」
 と制止する波戸に笑いかけ、
「1本も飲めないですから、これくらいでちょうどいいです。」
 そういう問題やのうて・・・
 波戸の頭の中では、『間接キス』という言葉が踊っていた。
 斑鳩悟―――ASEドライバー兼、最強の天然である。










 只今、勝手に萌えジャンルその4
  〜プリンセス・プリンセスより有定×秋良〜 ←とにかく秋良受(笑)


  『放課後の罠?』




「坂本様!」
「あっ、有定会長。こんにちは。」
「いやぁ〜いつも礼儀正しいね、坂本様は。」
「いえ、そんな・・・」
「ところで―――」
「はい?」
「今日の放課後ってヒマかな?」
「えっ、ええ。特に予定もありませんし。」
「それは良かった。じゃあ悪いけど、放課後生徒会室まで来てくれる?」
「はい、わかりました。」
「待ってるからね〜♪」
 楽しそうに去って行く有定を不思議そうに見送る坂本様こと坂本秋良(16)。
 放課後の生徒会室で、一体何が待ち受けているのか?
 彼はまだ何も知らない――――。


                                 【続く・・・かも?】←オイ












 以上が、WEB拍手のお礼SS(全5種)第2回分でした。
 第2回ということで、ちょっと珍しいCPもあえて書いてみました。WLは賀鉄
なので、うちのサイト的にはあまり珍しくもないですが(苦笑)。まあ、師匠は
やっぱりオヤジだった(?)というかんじでしょうか(←どんなかんじだ?)。鬼
組はまさに珍しいCP!の神南×大でした。初めて書きましたが、いや〜予
想以上に楽しかったです(笑)。ちょっと神南さんのイメージを崩してしまって
申し訳なかったですが・・・。ツーリングかぁ〜(うっとりv)←アホ
 コロッケ!は、趣味に走って(笑)主人公争奪戦っぽく。リゾットが王子様な
ら、シャーベットは氷の貴公子かな?(笑) そしてサイトジャンル外のD−LIV
E!!とプリプリ。実はこの2つが1番ご反応を頂けたのでした(笑)。D−LIVE!!
はもう波戸さんが書いてて楽しくて楽しくて♪地元語(関西弁)書くのがやっ
ぱり1番楽ですね!そして、プリプリ。結構ご存知の方がいらっしゃって嬉しい
限りです>< 嬉しさのあまり続編を書いてしまいました(笑)。第3回分の拍
手で読めますので、よろしければ見てやって下さいませ。実は秋良総受派な
んですけど、本命は春海×秋良だったりします(←この兄弟CP好きめ!/笑)
 ではでは、上記のSS公開中に拍手をして下さった皆様、本当にありがとう
ございました>< 引き続き、第3回公開中もよろしくお願い申し上げます!




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