君が好き もっと好き





「そういやーバンコってさ、何で関西弁やめたんだ?」
「はー?何言ってんの、いきなり。」
「いや、だって…転校して来たときは関西弁だったし。」
「そりゃあ俺、関西の人だから…当然っしょ?」
「じゃあ何で今は喋ってねーんだよ。」
「あのね、ジミー。郷に入れば郷に従えって言葉知ってる?」
「おぅ!…なんとなく聞いたことがあるような(小声)。」
「返事の後が聞こえねーけど、まあいいか。つまり俺も関東に来た以上は、
標準語で話すようにしようってね。ど?なかなかオトコマエっしょ?」
「オトコマエかどうかはおいておくとして……」
「って、おくなよ!」
「まあエライとは思うけどよ。」
(って、俺のツッコミはスルーかよ!?―――けど、)
「オッ!ジミーに褒めらりた♪」
「うん。でも……」
「ん?」
「…………」
「?」
「…………」
「…って、何!?でもの後、何なの!?」
 黙るジミーに痺れを切らしてバンコが声を張り上げる。
 しかしジミーはうっすらと頬を赤く染めたまま口を開こうとはしない。
「ジミー。言わないと、ゾンビ君からバイブ借りて突っ込むよ?」
「えっ!?そ、それは勘弁して(っつーか、どこに?/汗)。」
「じゃあ言う?」
「―――わ、わかった。」
「よし!じゃあカウント3秒前〜♪」
(早っ!)
「3・2・1…ハイ、どうぞ!」
「あ〜〜っと、そのぅ…俺はバンコの関西弁、可愛くてすごく好きだなぁ…と
か思ったり////」
「…………へ?」
「へ?って…俺が一大決心して告白したのに、それはないんじゃないです
か〜?バンコさん。」
 ヨヨヨとわざとらしく倒れ込むジミー。
 告白したことで何かが吹っ切れちゃった模様。
 一方、告られた側のバンコはといえば…呆然としたままジミーを凝視して
いた。
 しばらくの沈黙の後―――
 バンコは先程のジミーのように頬をうっすらとピンク色に染めながら、ジミ
ーの耳元で囁くように言うのだった。

「じゃあ、2人っきりのときだけ関西弁で話すから、俺のこともっともっと好き
になって?」


 その後、ジミーの顔が一瞬でボムッと真っ赤に染まったことは言うまでも
ない――――。





                                         【END】










[後書き]
なんだかもう『萌えは熱いうちに吐き出せ!』(笑)という勢いだけで書き上
げました、ギャンキンSS第2弾でございます。ってか、更新早っ!ギャンキ
ンだけ更新早いから!(笑)で、結局ジミバンなのかバンジミなのか相変わ
らずわからないのですが…どうでしょう?これってどっちに見えますかね?
(←だから聞くなって)私的には、ジミー君のヘタレ攻っぷりがなんだかツボ
に入ってしまったっぽいので(言い回しがややこしい/爆)、基本ジミバンで、
精神的にはバンジミってかんじでどうだ!と、無理矢理自分を納得させてみ
ようかと思います(苦笑)。もうジミー君は、バンコに振り回されてオロオロし
てればいいよ!(ジミー君ファンに怒られそうだ…。っつか、私もジミー君大
好きなんですけどね/笑)ところで、今さらながらの内容補足というか、謝罪
というか…バンコちゃんって、あの「チョイーンス」(笑)の頃は関西弁でした
けど、高校生になってからは標準語(?)喋ってますよね?で、そのチョイー
ンス(←もういい)の転校時に関西から来たって言ってたので、バンコちゃん
は関西人なのかなぁ?って思ったのですが、間違ってたらすみません!自
分が関西人なもので、あのジミー君とバンコちゃんの出会い編を読んだとき
は、バンコちゃんが関西弁喋ってる!?とめちゃ嬉しかったりしました(単純)
ギャンキン好きさんがもしこのSSを目にとめて下さったなら(もしくは、このS
Sを見てギャンキンに興味を持って下さったなら←そんな奇特な方いらっしゃ
るわけない)、もう本当に嬉しいですvvギャンキン好きさん、ぜひ紅月とお友
達になってやって下さいませ(本気)。すみません、いいかげん黙ります(汗)
あっ、あと最後になりましたが、作中の2人は一体どこにいるんだ!?という
自爆ツッコミを…(痛)。っつーか、背景描写ちゃんとしろよ?みたいな(汗)
え〜っと、やっぱり屋上…ですか?(←オイ)それにしても、後書きのが本文
より長いって一体…?(シュタッ!←あっ、逃げた)




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