「ジミーって、キスしたい派?それともされたい派?」
 バンコの突然の問いかけは、ジミーをフリーズさせるには十分だっ
た……。





  したいされたい、でもしたい?





「…………は?」
「いや、だから『派』だけじゃ、どっち派かわかんないんだけど?」
「はいぃ?」
「ジミー、もしかしてケンカ売ってる?」
「いや。っつか、何で急にんな変なこと聞くんだよ!?」
「変かな?」
「変!スッゲー変。」
「う〜ん。じゃ、言い方変えよっかな。」
「?」
「ジミー、カムカム♪」
 言いながら、右手の人差し指をクイクイと曲げて、『こっちに来て』
のポーズを取るバンコ。
「何だよ?」
 ズリズリと屋上のコンクリを這って近づいていくジミー。
「………」
「………」
 至近距離で向き合う2人の間を、少しの沈黙が支配する。
 そして―――

「キスして?ジミー。」

 バンコの強烈な一言が、バッサリとその沈黙を切り裂いた。
「えええぇっ!?!?」
 ワタワタと慌てるジミーと、
「………」
 ゆっくりと目を閉じて、そのとき(?)を待つバンコ。
「え?あっ、うっ、なっ、そっ、そんっ、そんなこっ……」
 意味不明なことを呟きながら、手を出したり引っ込めたりを繰り返
すジミー。
 もしも傍から見ている者があれば、あまりのじれったさに蹴りの1
つも入れていたことだろう。
 しかし残念というか、幸いというか、今ここ―屋上―にはバンコと
ジミーの2人しかいない。まあこれももちろんバンコの計算の内だっ
たりするのだが。
「ジミー?」
 うっすらと目を開いてジミーの様子を伺うと、ジミーは既に半分以
上どこか遠くに旅立っていた(笑)。
(もーう、しょうがないなぁ…。)
 そんなことを心の内で呟きながら、バンコは目を完全に開いて、ニ
ヤリと妖しい笑みを口端に浮かべた。
 次の瞬間―――

 チュッvv

 ジミーの唇はバンコに奪われていた。
「ほぇ?」
 状況をつかめず目をパチクリと瞬くジミーに、
「ジミーがしてくんないから、俺がしちゃったv エッヘッヘッ。」
 バンコは爽やかな笑顔を返すのだった――――。



 ジミー、キスされたい派に決定!?





                                    【END】










[後書き]
ギャングキング布教をしたい!という勢いだけで書き上げたシロモ
ノでございます(すすすみませっ!!!!!←いきなり謝った!)。なんだか
もうCPさえ怪しいような…。だいたいこれはジミー×バンコなのか、
それともバンコ×ジミーなのかどっちなんだ!?(←オイ)私的には
ジミーは総受(というか総モテというか…)だと思うのですが、バンコ
と絡ませようと思うと、なんかジミバン?みたいな(笑)。そんでもっ
て本命はやっぱりジミーとバンコだよなぁ、この2人はもう絶対唯一
無二の相棒だよなぁと思うので、バンコ相手のときだけジミバンで、
他だとジミー総受!?みたいな(←うわぁ〜っ、サイテー。節操なさ
すぎ/痛)。とりあえずジミバン的には、ヘタレ攻×誘い(襲い)受バ
ンザイ!なかんじでいかがでしょう?(←誰に聞いてるんだか…)
なんだか全然布教になっていないような気がするのですが、とにか
く鬼組やWORST(&CROWS)なんかがお好きな方だったら、間
違いなくハマると思います!もうぜひぜひ読んでみて下さいませ。
ヤングキングコミックスで只今(2005年8月現在)1〜5巻が絶賛
発売中です!!損はさせませんよ〜(笑)。ジミーの総モテっぷりと
バンコのカッコ可愛い姿に悩殺されちゃって下さい><
最後に…背景(壁紙)がアホみたいに爽やかですみません(苦笑)
屋上=空という何の捻りもないイメージ?(爆)




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